みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

みちのく歴史・文化

成女の契り 血の繋がり無くとも一生助け合う「ケヤキキョウダイ」(山形・鶴岡)

12歳になった女の子が、同じ年頃の少女たちとクジを引いて相手を選び、姉妹の契りを結ぶ――。 そんな不思議な風習が、山形県のある海沿いの町に伝わっています。 成女儀礼の1つとして考えられている、この地域独特の習俗「ケヤキキョウダイ」。 今週のお題が…

自虐ポスターが話題のスキー場!南会津町ってどんなとこ?

何の気なしにネットニュースを流し読みしていた通勤電車の中、ふと目に留まった福島県の記事。 www.sankei.com 東北に関するブログを書いているにも関わらず、こんなに話題になっているとは恥ずかしながら知りませんでした。 ぶっちゃけ、つぶれそうなんです…

全国最大級の正月送り 国宝・大崎八幡宮の「松焚祭」(宮城)

毎年1月14日、宮城県仙台市にある大崎八幡宮では、全国最大級の正月送りが行われます。 お正月の飾りや古いお札などを御神火で燃やす行事で、全国各地で「どんと祭」や「左義長」などと呼ばれるものですが、この大崎八幡宮では「松焚祭(まつたきまつり)」…

七草粥に納豆汁!?栄養満点、七草の節句(山形)

1月7日は七草の節句で、古くから各地で七草粥を食べる習慣があります。 私も今朝は自宅で標準的な七草粥をいただいたところですが、 1月7日に七草粥を食べて無病息災を願う風習は、中国の「人日(じんじつ)の節句」の影響を受けているとされる。 山形県内に…

年間通して活躍!見た目も機能も優秀な曲げわっぱ(秋田・大館)

先週からお題「#買って良かった2020 」に合わせて色々ご紹介していますが、今回はこちら。 2021年のおせちは曲げわっぱに入れてみた。 おせち料理…ではなく、主役は器です。 2020年2月に秋田県大館市(おおだてし)で手に入れた、曲げわっぱのお弁当箱。 秋…

2021年も買いたい!幸せ色の伝承野菜たち(山形からのお取り寄せ)

今週~来週はお題「#買って良かった2020 」に沿って今年買ってよかったものを共有する記事を書いていますが、やっぱり外せないのはこちら。 農家さんから直接届くお野菜は、どれも味が濃くて美味しい。 もう何度もお野菜の解説記事を書いているので、私が相…

自然美と造形美の宝庫 「どんど晴れ」な岩手の風景

せっかく今週のお題が「もう一度見たいドラマ」なので、今週はもう一つドラマの話をしたいと思います。 今回は、2007年上半期放送のNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」。 またもやNHKの朝ドラで恐縮ですが、視聴率の高かったドラマの1つで、「もう一度見たい」…

ドラマの情景を盛り上げる絶景の宝庫 「おしん」の舞台・山形

今週のお題が「もう一度見たいドラマ」になっていて、とりあえず東北でドラマと言えばこの話は抜きにできないでしょう、というのが「おしん」だと思われます。 平成生まれの社会人が増えてきて、角界でも平成生まれのお相撲さんが優勝したりしている中、昭和…

伝承野菜を紐解く④ おかのり / 秘伝枝豆

山形県・真室川町(まむろがわまち)からお取り寄せしたお野菜を紹介するシリーズ。 megumin1120.hatenablog.com megumin1120.hatenablog.com これまで、3回にわたって6種類のお野菜をご紹介してきましたが、 伝承野菜を紐解く① 七夕白ささぎ / 三次郎茄子 -…

意外な相手に感謝!?みちのく商売繁盛の秘訣「仙台四郎」

このところ本業の原稿がまったく追いつかずに、ついに10日もブログを書かないまま時間が経ってしまいました。 印刷所から上がってきた初校のゲラを朱入れして印刷所に返すことを「初校戻し」と言いますが、今ようやくそれを終えつつあるところです。 という…

伝承野菜を紐解く③ からどり芋 / むかご

このところ本業の原稿が立て込んていて(よくある、ゲラが赤字でいっぱいの状態)ブログの更新がゆっくりになってしまっていますが、どうぞごゆるりとお付き合いいただければ幸いです。先日、お取り寄せ野菜第2弾の感動をお伝えしたところですが、 megumin11…

せり鍋がないと冬じゃない!仙台名物は根っこが美味しい(宮城)

「せり」と聞くと、「せり、なずな…」で始まる春の七草を思い浮かべる人が多いと思いますが、仙台で「せり」と言えば冬のお鍋に欠かせない具材、というか主役です。 しかも、もちろんせりの葉っぱも茎も食べますが、醍醐味はその根っこ。 「え、せりの根っこ…

お取り寄せ野菜第2弾!伝承野菜は根菜類も絶品(山形・真室川町)

先月、山形県の真室川町(まむろがわまち)で伝承野菜を中心に多品種の野菜を栽培されている農家さんから野菜のおまかせセットをお取り寄せした記事を書きましたが、 megumin1120.hatenablog.com 冷凍保存などしていた野菜もすべて使い切ったところで、第2…

湯婆婆が出てくる?それとも賢治のファンタジー??日本一深い岩風呂のある藤三旅館(岩手)

我が家の映画の好みは完全に偏っていて、基本的にはスタジオジブリと名探偵コナンに支配されています。 なので、今週のお題「最近見た映画」と言われても、いつでもだいたいジブリかコナン。 東北を紹介するブログでなんでこんな話になっているかと言うと、…

伝承野菜を紐解く② カラフルにんじん / 白丸オクラ

シリーズでお伝えすることにしていた伝承野菜の記事ですが、第1回からだいぶ間が空いてしまいました。 山形県の内陸部にある真室川町(まむろがわまち)からお取り寄せした18種類の野菜の中から順次ご紹介していくシリーズ。 megumin1120.hatenablog.com 前…

元祖エディブルフラワー!「もってのほか」美味しい山形の食用菊

秋になると東北各地のスーパーの野菜売り場に並び始めるのが「菊」です。 住んだことがないと一瞬意味がわからないと思いますが、山形県を中心とした地域では菊を食べる習慣があります。 菊と言っても食用菊で、しかも食用菊と言ってもお刺身に添える小さい…

伝承野菜を紐解く① 七夕白ささぎ / 三次郎茄子

先日、山形県の農家さんから伝承野菜をお取り寄せして、 megumin1120.hatenablog.com ざっくりとしかご紹介していなかったのですが、ようやくじっくり解説する時間が取れそうなので、今週からちょこちょこお野菜の記事を挟んでいきたいと思います。 今日まず…

10月8日は「はらこめしの日」 贅沢すぎる宮城の郷土料理を召し上がれ!

今年も始まっています! 食いしん坊の私が毎年ものすごーく楽しみにしている季節、「はらこめし」シーズン。 宮城の郷土料理「はらこめし」。お腹にたっぷり卵を持った鮭が遡上する秋の贅沢。 仙台に住んでいた頃、「冷やし中華、始めました」よりもわくわく…

独自すぎる文化が発達 今日は一年で一番月が美しい十五夜

今日10月1日は、古くから一年で一番月が美しいとされてきた旧暦8月15日。 十五夜または中秋の名月と呼ばれ、平安時代から月を愛でる風習が続いています。 10月1日の月の位置(国立天文台HPより)。なお、旧暦では必ず十五夜は満月だったが、今は満月になると…

昔話のふるさと岩手に今も生きる座敷わらし 金田一温泉・緑風荘(岩手)

「昔、おじいさんとおばんさんが…」で始まる昔話を私たちはたくさん知っていますが、その中には東北が起源となっているものや、東北が舞台であると考えられているものが数多くあります。 たとえば、「天狗の羽うちわ」や「ねずみの相撲」などは、(もちろん…

どんな時も芋に恋して 今年はドライブスルーで!日本一の芋煮会

ようやく東京でも秋の風を感じられるようになったこの頃。 日々の気温変化が大きかったり、雨の日が増えたりすると、今まさに季節の変わり目にいるんだというのを実感します。 宮城と山形では、秋に欠かせない楽しみがあります。 それは、芋煮。 芋煮がない…

夏と冬で揃う「日本一」の大わらじ —— 福島わらじまつり② 一揃いの伝統を守るために

昨日・今日の連載で、東北の夏祭りシリーズ最終章・福島わらじまつりをお届けしています。 約2千束の稲わらを使って作られる大わらじは「日本一」の大きさと言われる。 なお、一般の参加者を受け入れなかった今年の神事の様子もお伝えするために、昨日・今日…

夏と冬で揃う「日本一」の大わらじ —— 福島わらじまつり① あまりにも大きすぎる!

今月は、2020年は中止となってしまった東北各地の夏祭りについて、今だからこそ知ってもらいたい、そして来年以降はぜひ現地を訪れてもらいたい、という思いを込めて、シリーズでお伝えしています。 (昨日までの記事はこちら→青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり…

400年愛される絢爛豪華な七夕 —— 仙台七夕まつり③ "紙"に込めた思い

一昨日から、東北三大祭りの1つである仙台七夕まつりを連載でご紹介しています。 2020年は中止になってしまったものの、その魅力を多くの人に知ってもらいたくて、旧暦7月7日(暦では伝統的七夕と呼びます)に当たる一昨日に連載スタート。 今日はその最終回…

400年愛される絢爛豪華な七夕 —— 仙台七夕まつり② 長い長い歴史

昨日から連載でお伝えしている仙台七夕まつり。 仙台七夕まつりは、地元の商店や企業が数か月かけて製作した繊細かつ豪華な約3000本の笹飾りが全国から約200万人を引き寄せる、東北三大祭りの1つです。 昨日の記事ではその笹飾りの魅力について語りましたが…

400年愛される絢爛豪華な七夕 —— 仙台七夕まつり① 美しすぎる笹飾りたち

生きた伝統であり続ける東北の夏祭りをご紹介するシリーズ、今日からは仙台七夕まつりを特集します。 (昨日までの記事はこちら→青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、盛岡さんさ踊り、山形花笠まつり) 仙台七夕まつりと言えば、絢爛豪華な笹飾り。 繊細かつ豪華…

誇りの花・紅花とともに舞う —— 山形花笠まつり② 編み込まれた歴史

あまりにも暑すぎる毎日ですが、例年であれば東北は夏祭りによってもっとアツくなっていたはず…! ということで、2020年は中止となってしまった東北各地の夏祭りたちをご紹介するシリーズ。 昨日・今日は、夏の山形を威勢よく盛り上げる山形花笠まつりについ…

誇りの花・紅花とともに舞う —— 山形花笠まつり① 始まりは土搗き!?

東北の主要な夏祭りを紹介していくシリーズ、今回からは山形花笠まつりです。 (昨日までの記事はこちら→青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、盛岡さんさ踊り) 衣装は参加団体ごとに様々だが、紅花をあしらった花笠は共通。 例年8月5日から7日の3日間、山形を象…

"美"が舞う宵の口 —— 盛岡さんさ踊り② 新しき中にも伝統あり

昨日・今日の2日にわたって、盛岡の夏を彩る盛岡さんさ踊りを特集しています。 (ほかの夏祭りシリーズについては、一昨日以前の記事をご参照ください。→青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり) 昨日の記事で、盛岡さんさ踊りは踊り手や太鼓、笛など3万人以上が盛岡…

"美"が舞う宵の口 —— 盛岡さんさ踊り① 魅せる踊り、加わる踊り

私が大好きでたまらない東北の夏祭りを順にご紹介していくシリーズ、今週は青森ねぶた祭り、秋田竿燈まつりに続いて、今日から盛岡さんさ踊りを連載でお伝えします。 盛岡さんさ踊りは、約2万人の踊り手と1万数千個の太鼓、それに約1500本の笛が盛岡市の中央…