みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

天気のこと

杜がない「杜の都」に降り立ったあの日 —— 私と「杜」の出会い

忘れもしないその年の3月上旬、私は翌年度から仙台で働く準備のために、仙台駅から新しい職場に向かっていました。 今日は、はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」のお題に合わせて、私の記憶に残る"杜の都"について書きたいと思います。 …

虹の見つけ方 ―― 白雨と虹の密接な関係 ――

このところ全国的に大気の状態が不安定な日々が続き、今日もかなり広い範囲でどし降りの雨になりました。 典型的な"夏の夕立"で終わることもあれば、状況が悪化して安全確保が必要になる場合もあり、前者なら建物の中でやり過ごせばいいだけですが、後者の場…

24年ぶり!明日26日はスーパームーンの皆既月食

明日5月26日は私の妹の誕生日…という話ではなくて、日本で3年ぶりの皆既月食が見られます。 しかも今回は、一年で最も月が大きく見える「スーパームーン」に重なる皆既月食です。 何時に見えるの?天気は大丈夫…?っていうか月食ってなんで月が消えずに赤く…

今日から変わります!避難情報の「名前」

前回の記事で、これからの時期の天気を左右する、梅雨前線との"距離感"をご紹介しましたが、 megumin1120.hatenablog.com その梅雨の大雨に備えるために、今日から避難に関する情報の「名前」が新しくなりました。 「情報が新しくなった」のではなく「名前が…

やる気が出ないのは梅雨のせい?梅雨前線の「七五三の法則」

今週のお題が「やる気が出ない」ということですが、ここ数日のように曇りや雨の日が続いていると特にやる気が出ない、という人も多いのではないでしょうか。 今日はこれからの季節の天気を左右する、梅雨前線との"距離感"をご紹介します。 雨に濡れる花々は…

新生活に梅干しと海苔を!?防災士が解説する"災害に備えるストックガイド"

はてなブログのお題「#新生活が捗る逸品」ということで、気象予報士・防災士として災害に関する記事も書いてきた私としては、新生活を始める方に身の回りの品を揃えるついでにぜひ災害への備えもしてもらいたいところ。 なかでも今回は「食」に焦点を当てて…

週末ばかり雨が降るのは気のせいじゃない 催花雨のサイクル

土日の天気予報に雨マークが多いのを見て「あれ?先週末も雨じゃなかったっけ?」と思ったのはあなただけではありません。 今週のお題が「祝日なのに……」ですが、今週末はまさに「祝日なのに雨」。 いえ、「祝日も雨」と言うべきでしょうか。 思い返せば、先…

そろそろ卒業したい雪おろし事故 "命綱をつける"だけではダメな理由

今週のお題「〇〇からの卒業」に合わせて先日、冬からの卒業が遠い青森の話を書きましたが、東北で卒業が必要なこととしてもう一つ、雪おろし中の事故からの卒業を挙げずにはいられません。 このブログの読者には雪国在住の方は少ないとは思いますが、この機…

冬からなかなか卒業できない!豪雪地帯・酸ヶ湯に訪れる"音の春"

今週のお題「〇〇からの卒業」と言われれば、東北で冬からの卒業ほど多くの人が待ちわびるものはない、というのも過言ではありません。 1年の半分ほどを積雪状態で過ごす地域も多い東北では、四季は1年を4等分したものではなく、冬は他のどの季節よりも長い…

存在感が薄くても確かな季節前進 きょうは啓蟄

今日3月5日は二十四節気の一つ「啓蟄(けいちつ)」。 二十四節気とは春分や夏至など、一年を24つに分けた季節の区切れ目です。 「この暦のころには自然界でこういうことが起きる」といった目安になるもの。 ただ、以前ある新聞社が行った二十四節気の知名度…

「きさらぎ」から「やよい」へ

2月のことを古くからの日本語で「きさらぎ」といいます。 漢字の「如月」は中国から伝わってきたものですが、普通に読めば「にょげつ」となるところを「きさらぎ」という読みを当てたのは、日本で古くからこの時期を「きさらぎ」と呼んでいたためです。 つま…

2(ニャン)2(ニャン)2(ニャン)!「猫の日」に思う「猫の目天気」

2月22日は「2(ニャン)」が3つ並ぶということで「猫の日」とされていることは最近よく知られるようになってきましたが、天気を表す言葉にも、「猫」が登場するものがあります。 「猫の目天気」という表現があって、もちろん正式な気象用語ではありませんが…

「無関心」が生む「地震雲」という幻影――怖がる前に、備えを

13日の夜遅くに宮城・福島で震度6強を観測する地震が発生してから、丸4日。 まだ断水が続いている地域や、新幹線が運休している地域、工場の操業や海での漁ができない地域もあって、影響の大きさを改めて感じさせられます。 こういった大きな地震があると、…

今年は史上最早!みちのくに存在しない「春一番」は怖い風への注意喚起

今日2月4日、気象庁は「関東地方で春一番を観測した」と発表しました。 1951年から統計を取り始めて以来、史上もっとも早い記録です(これまでの最早は2月5日)。 立春から春分の間に最初に吹いた強い南風を表す「春一番」は、実は東北には存在しません。 今…

節分が動く!今年の節分が124年ぶりに2月2日になる理由

節分と言えば、毎年2月3日。 豆まきをして、地域によっては玄関にイワシを飾ったり、恵方巻きを食べたり…。 ところが、今年2021年の節分は2月2日だというのです。 なぜ…?という前に、そもそも節分はどうやって決まっていたのか、それがわかると、自動的に20…

想定通りにいかないことの喩え 今日は二十四節気の「大寒」

今日1月20日は二十四節気の一つ「大寒(だいかん)」。 暦の上では一年でもっとも寒さの厳しい頃とされています。 1月20日当日のことだけを「大寒」と呼ぶこともあれば、そこから始まる約2週間(立春全日まで)の期間を「大寒」と呼ぶこともある。 二十四節…

美味しいものを仕込む季節 今日は二十四節気の小寒

きょう1月5日は二十四節気の一つ、小寒(しょうかん)。 暦の上で寒さが本格化する頃とされていて、「寒の入り」とも言われます。 地域によりますが、この時期から、年賀状のお返しは次第に「寒中見舞い」に変わっていきます。 二十四節気は、小寒のあと「…

年越し寒波を警戒すべき根拠 気象予報士が解説する「2週間気温予報」

印刷所に入れる追加の原稿と図版に手いっぱいになっていたらまたもやブログ更新がおろそかになってしまいました…、今回の作業が終わると年明けまで一旦少し楽になるので、また更新しやすくなりそうです! そうこうしている間に先週から急激に寒くなって、日…

週明けは今季初の寒波がやってくる!気象予報士が解説する「寒気」と「寒波」の違い

ここしばらく平年より気温の高い日もあって、特に日中は日差しさえあれば過ごしやすいくらいの日も多かったのですが、週明け(12月14日~)にはとうとう今季初の寒波がやってくる見通し。 青森と仙台の週間予報(2020年12月12日17時時点) 東北の週間予報を…

所変われば大雪(おおゆき)変わる ―— 二十四節気 大雪(たいせつ)

今日12月7日は二十四節気の1つ、大雪(たいせつ)。 暦の上では、山地でしっかり積もるほど雪が降るだけでなく平地でも雪が降り始める頃とされています。 今朝の #八甲田 #酸ヶ湯 の #定点写真10時の天候は雪 −6 ℃ 風やや強、積雪30cmおはようございますしっ…

何もしないのも、ご褒美 ―― 空を見上げてみれば

今週のお題が「自分にご褒美」ですが、美味しいものを食べる、大好きな小説を夜通し読み続ける…だけでなく、何もしないでじっと空を眺める時間を作ってあげるのも、ご褒美かもしれない、と思うのです。 そんなご褒美タイムの間に、もしかしたら、空に不思議…

季節の進みを知らせる「初もの」—— 連綿と続く目視観測

最近ばたばたしていてあまり記事を書けていない間に、いつの間にか今週のお題が「急に寒いやん」になっていました。 急に寒くなってきたこと、つまり季節が進んでいることを、私たちは自分自身の肌でも感じるし、同時にテレビや新聞で報じられる「季節の便り…

続々と初冠雪!…って、誰が決めるの? 意外と知らない観測の「いろは」を気象予報士が解説

今月15日に青森県の八甲田山系で初冠雪が観測され、昨日17日には岩手県の岩手山でも初冠雪の発表がありました。 www.iwate-np.co.jp いずれも平年と比べると数日前後している程度で、ほぼいつも通り、季節が進んでいることを示しています。 東北以外でも、北…

「地獄」の意味が伝わらなかった絶望 —— 関東・東北豪雨から5年

2015年9月、関東から東北にかけての地域に記録的な雨が降り、10日から11日にかけて、栃木・茨城・宮城に大雨の特別警報が発表されました。 3県であわせて8人が亡くなった平成27年9月関東・東北豪雨から、5年を迎えます。 この災害については、本業ではこれま…

行き合いの空 —— 夏と秋がみちのくですれ違う瞬間

まだまだしんどい暑さが続くものの、なんとなく空を眺めていると、見慣れたもくもくした雲だけでなく、うろこのような雲や、ハケでサッと描いたようなすじ状の雲も見え始めています。 9月に入ると、もくもくした夏らしい雲と、細かいうろこのような秋らしい…

露はどこから来るか —— 今日は二十四節気「白露」

昨日まで3日間、本来のブログテーマからちょっと脱線して、気象・防災に関する話をお届けしていました。megumin1120.hatenablog.com megumin1120.hatenablog.com megumin1120.hatenablog.com 予想外に多くの方に読んでいただけて、驚きました。 読んでくださ…

台風が来るたびに気象予報士がよく聞かれる10の質問に答えます

一昨日から、今週のお題「もしもの備え」に合わせて、私がこれまで東北など各地で気象予報士として仕事をしてきた経験をもとに、解説を掲載しています。 megumin1120.hatenablog.com megumin1120.hatenablog.com 今日の記事では、私が講演などの際によく聞か…

台風10号が来る前に気象予報士が伝えたいこと② 一番の備えは、「普通」のこと

台風10号の予報円がかなり小さくなってきました。 台風が予想通りの進路を通る可能性がかなり高くなってきたことを意味しています。 9月5日21時50分発表の台風予想進路(気象庁HPより)。必ず最新情報を利用すること。 昨日の記事で、台風10号の北上に伴って…

台風10号が来る前に気象予報士が伝えたいこと① 川に見えない「川」も氾濫する

気付いたら、"今週のお題"が「もしもの備え」になっていました。 数日前に岩手の過去の台風被害についてお伝えしたばかりですが、せっかく世の中の防災に対する関心が高まっている機会なので、本業(?)に戻ってこの記事を書きます。 いずれの項目でも、東…

「夏」が終わる

8月31日は、「気象」の世界で「夏」が終わる日です。 いつが春で、いつが夏で、いつが秋で、いつが冬なのか ― 。 それは、どの世界を中心に考えるかによって変わってきます。 気象学では、3~5月が春、6~8月が夏、9~11月が秋、12~1月が冬です。 つまり今…