みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

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見るだけで涼しい!みちのく "涼景" 10選②

見ているだけで暑さを吹き飛ばしてくれそうな、東北の"涼景"たち。

今日は、私が独断と偏見で選んだ10選の後半5か所をご紹介します!

 

6.あぶくま洞(あぶくまどう):福島県田村市

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福島県田村市にある、全長約600メートルの鍾乳洞「あぶくま洞」。洞内は夏でもひんやり。

一般に鍾乳石が1センチ成長するには50年とか100年といった長い歳月がかかると言われています。

福島県田村市にある「あぶくま洞」は、約8000万年の時をかけて自然が造ったとされていて、全長約600メートルの洞内にある鍾乳石の種類と数東洋一とも言われ、ここでしか見ることのできない貴重な鍾乳石もあるほど。

全体が緑色っぽく見えているのはもちろんライトアップによるものですが、それを割り引いても幻想的な空間。

内部の気温は夏でも15度くらい、冬はもっと冷えていて、名実ともに”涼感スポット”です。

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ふりかかってくるような鍾乳石たちは、気の遠くなるような時の流れを経て形成された。

 

 

7.田沢湖(たざわこ):秋田県仙北市

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日本一深い田沢湖には、数々の伝説が眠る。

秋田県仙北市にある田沢湖は、ほぼ円形をしたカルデラです。

深さは423メートルと、日本最深

かつて、永遠の若さと美貌を求めたために龍となってしまった娘がこの湖の主となったという伝説があり、辰子というその娘の像は今も湖周辺のあちこちに見られます。

 

玉川温泉などで知られるこのエリアには強酸性の川も流れているのですが、昭和初期に田沢湖の上流に発電施設を作った際、その強酸性の川の水を田沢湖に導水したため、湖内の魚が死に絶えてしまいました

田沢湖にしか生息しないとされていた国鱒(クニマスという魚も絶滅したと考えれていましたが、その後、山梨県の西湖という場所でクニマスが発見され、今では同じ仙北市田沢湖クニマス未来館に貸与され飼育されています。

なお、田沢湖自体も現在は強酸性の水を中和する技術が導入され、人も魚も安全に泳げる環境になっています。

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かつて魚が死に絶えるほど強酸性だった湖は、いまや湖水浴ができるようになっている。

8.加茂水族館(かもすいぞくかん):山形県鶴岡市

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加茂水族館はかつて閉館の危機を乗り越え「世界一」を勝ち取った。

山形県鶴岡市にある加茂水族館には50種類以上のクラゲが展示され、かつてクラゲの展示種類数でギネス世界記録に登録されたこともあります。

ふわふわ、ゆらーっと動くクラゲたち。

人気の「クラゲドリームシアターには、約1万匹のクラゲが漂っています。

涼しげな心地になるだけでなく、なんだか嫌なことを忘れさせてくれそうな気がします。

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見れば見るほど不思議な姿のクラゲたち。

 

 

9.浦戸諸島(うらとしょとう):宮城県塩釜市

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松島湾の一部である浦戸諸島には、マリンゲート塩釜から市営のフェリーが出ている。

4つの有人島と複数の無人島からなる浦戸諸島

地理的には松島湾の湾口部にあたり、つまり芭蕉の句で有名な松島よりも少しだけ外海側に位置しています。

それぞれの島にも独特に魅力がありますが、今日は”涼”がテーマなので海からの眺めをセレクト。

島と島をつなぐフェリーは風を切って進み、時を忘れさせてくれます。

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海鳥たちは乗客がエサを持っていることを知っていて、フェリーを取り囲む。

10.奈曽の白滝(なそのしらたき):秋田県にかほ市

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秋田県にかほ市にある、落差約26メートルの奈曽の白滝。

深く茂った緑の奥に流れ落ちるのは、奈曽の白滝、または奈曽の白瀑布と呼ばれる滝です。

落差約26メートル、幅約11メートルの見事な姿は国の名勝にも指定されていて、金峰神社という神社の境内にあります。

この清らかな水は、1つ目の”涼景”でご紹介したのと同じく、鳥海山の伏流水

山形県から秋田県にかけてのこのエリアを旅していると、あらゆるところに鳥海山の恵みが湧き出していて、その偉大さ、影響の大きさを実感します。

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鳥海山の伏流水はどこまでも透き通っている。

ここまで、「みちのく”涼景”10選」をご紹介してきました。

今回は写真を見て涼を取っていただくことが目的だったので、ごくごく簡単な紹介文にとどめましたが、本当はお伝えしたい魅力がもっともっといっぱい!(笑)あります。

ぜひ後日、別の記事でお楽しみください!

 

※本記事でご紹介した場所の中には、去年の台風19号や今年の豪雨災害の影響を受け、交通手段が限られていたり、観光客の受け入れを制限しているところがあります。訪れる際は最新の情報を確認してください。