昨日から、岩手県宮古市にある絶景スポット「浄土ヶ浜」についてお伝えしています。
昨日の記事では、私にその場所を教えてくれたのは、日本に旅行中のロシア人だったという話をしていました。
彼に日本滞在中の予定を聞いたところ、
「昨日までに富山で“しんとにーず”の行事を見てきて、今日は富士急ハイランドで遊び、明日以降は富士山や浄土ヶ浜に行きたい」
と言うのです。
“しんとにーず”…???
全力で素直に「わかりません」という顔をしている私に彼は、富山で撮ったという写真を見せてくれました。
白装束や赤い襷を身に付けた人たちが列になって、神社のような場所へ向かっています。
あぁ…“しんとにーず”じゃなくて“しんとにずむ”、「神道」か…!!!
それにしてもなぜ、日本で訪れる場所が「富山の神道行事」「富士山」「浄土ヶ浜」なのでしょうか。
納得しない顔の私に、彼はこう語ります。
自分は今のところ“じーざすくらいすと”だが、
本当に心から信仰できるものを探して旅をしている。
自分の”真ん中”になるもの、心と行動の中心になるものを探す旅を続けている。
そのために今まで、世界の様々なスピリチュアルな場所を回ったし、たとえばアジアではチベット仏教徒が巡礼する山にも登った、と。
でもまだ見つからないから、日本でも探すのだと。
それは、初めて出会った考え方でした。
民族とか宗教とか、あらゆるものを超えて、自分の"真ん中"を探す。
淡々と語る彼の瞳の奥底には、何かとても強い光を感じました。
それにしても、「浄土ヶ浜」とはどんな場所なのでしょうか。
富士山と並ぶほどのスピリチュアルな場所、いつか自分で訪れてみたい。
そんな19歳の夏の記憶です。
ちなみに、“じーざすくらいすと”がキリスト教徒のことだと気づいたのは、ガイドブックを一緒に見ながら、浄土ヶ浜まで電車で行けるだろうかと聞いてくる彼と、(私たちが今いるのは山梨だから)行けたとしても結構遠いんじゃないかと議論している最中のことでした。
さて、次回はこのシリーズの最後。
浄土ヶ浜の楽しみ方をご紹介します!