8月31日は、「気象」の世界で「夏」が終わる日です。
いつが春で、いつが夏で、いつが秋で、いつが冬なのか ― 。
それは、どの世界を中心に考えるかによって変わってきます。
気象学では、3~5月が春、6~8月が夏、9~11月が秋、12~1月が冬です。
つまり今日で夏が終わり、明日には秋が始まります。
一方、暦の上では立春(毎年2月4日頃)から春が始まり、立夏(5月5日頃)から夏が始まり、立秋(8月6日頃)から秋が始まって、立冬(11月7日頃)から冬が始まります。
一般的には暦に合わせて、立秋を過ぎたら暑中見舞いではなく残暑見舞いを送るようになります。
そして天文学では、春分・夏至・秋分・冬至が季節の分かれ目です。
日本の多くの地域では、天文学的な秋の始まりである秋分(毎年9月20日頃、今年は9月22日)のあたりからようやく涼しくなってきて「秋」を感じ始めるとは思いますが、東北では立秋(暦の上での秋の始まり)の時点ですでに空気が冷たくなる年があります。
そのくらい、緯度の差がおよぼす力は大きいということです。
そして、秋が来るのが早い分、当然ながら冬の訪れも早くなります。
東北各地の山々から初冠雪の便りが届くのが例年10月上旬、そして各県の県庁所在地で初雪が観測されるのが11月上旬です。
このブログではこれからも、東北の季節を追いかけながら、その瞬間瞬間にもっとも美しいもの、もっとも魅力的なもの、そしてもっとも美味しいものをお届けしていきます。
皆さまに少しでもお楽しみいただければ、そして、未知なるみちのくの魅力に気づいていただければ、幸いです。