今日1月20日は二十四節気の一つ「大寒(だいかん)」。
暦の上では
二十四節気はかつて中国から伝わってきた、古い暦です。
そもそも外国から入ってきたものだということと、旧暦に合わせたものなので基本的には現代の暦にあまり合っていない内容が多いですが(立春が「春の始まり」とはいえ2月上旬に春なんて感じられないように)、
実際、今朝は全国的に冷え込んでいて、東北や北海道では主要都市でもマイナス10℃前後になったところがありましたし、日本の気象観測史上、
とはいえ、自然のことなので
これを
「小寒の氷大寒に解く」(しょうかんのこおり、だいかんにとく)
と言いいます。
字面通りの意味は、小寒の頃に張っていた氷が大寒の頃に解ける、つまり小寒より大寒が暖かい、ということですが、
江戸時代のことわざ辞典にはすでに載っていたという、日本人との付き合いが長いフレーズの一つです。
大寒には、地域ごとに
剣道や空手の寒稽古(かんげいこ)をしたり、寒中水泳をしたり、滝業などの寒施行(かんせぎょう)をしたり。
あるいは寒さで水温が低くなり雑菌が少なくなる、つまり腐りにくいということで、昔は大寒に汲んだ水をお酒などの仕込み水に使う風習もありました。
食べ物でもっとも知られるのは
もともとニワトリの産卵ピークは春~初夏なので昔は冬に手に入る卵は貴重だったからとか、寒さでニワトリが生む卵の個数が少なくなるため卵1つ1つに含まれる栄養が多くなり大寒に産む卵は栄養価が高いとか、謂れは複数ありますが、とにかく栄養価の高い貴重な卵というところから、今や
ちなみに現代の養鶏場では、年間を通じて安定した品質の卵を出荷できるよう管理されているので、産んだ日によって栄養価が変わるということはありません。
そのほか、大寒の縁起物として寒ブリなど様々なものを食べる地域が存在し、
なお、大寒の次の二十四節気は、立春。
以前の記事でも触れたことがありますが、今年2021年は124年ぶりに立春が2月3日になります(普段は2月4日)。
春がことさら待ち遠しい東北では、立春に合わせた伝統行事が多く存在し、
今年はなかなか直接行って参加することは難しいですが、このブログでも紹介していきたいと思いますので、お楽しみに!