みちなるみちのく

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オトナの習い事「薬膳」のその後 ―― 薬膳のココが面白い!

先月のブログで、薬膳マイスターの資格を取りたい!という記事を書いたところですが、今週のお題「おうち時間2021」になっていたので、その後おうちで勉強を始めてからの話もご紹介したいと思います。

(薬膳に関する資格についての説明は、下記の記事をご参照ください!)

megumin1120.hatenablog.com

薬膳マイスター養成講座に申し込んでまもなく、テキストとDVDが届きました!

著作権の関係でテキストの中身をお見せできず恐縮ですが、全体的に平易な文章で、図やイラストを適宜使って説明されているので、とても読みやすい印象です。

はじめに薬膳の歴史を学び、続いて、東洋医学における健康状態の見極め方と、それぞれの健康状態に合った食材や生薬の選び方を見ていくといった流れで、薬膳の世界全体を学習していきます。 

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薬膳マイスター養成講座のテキスト。このほかに講義DVDと質問シートがある。

薬膳の歴史で特に興味深かったのが、中国にはすでに3000年ほど前から、"薬膳スープ"の原型があったこと。

また、紀元前700年頃に宮廷につかえていた医師が食事と衛生の専門家であり、今でいう「医食同源」の考え方がすでにあったということです。

そしてその後2000年以上の歳月の間に多くの人が活躍し関わり合いながら、現在の薬膳が形作られてきました。

今の時代に私たちが"体によい食事"について詳しい情報を得られるのは、こんなにも長い時間をかけて多くの人が努力を重ねてきた結果だと思うと、「感謝しながら健康を目指そう…!」という気持ちになります。

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また、東洋医学では体の状態を知るためのバロメーターとして「気」「血」「水」を基準にしますが、それぞれ何がうまくいっていないのかによって、摂るべき食材や生薬が変わってきます。

たとえば、「血」が滞っている(東洋以外区では「血瘀(けつお)」と言います)人が摂った方がよいのは、イワシなどの青魚や黒酢といった食材や、桂皮や山査子などの生薬とされています。

こういった組み合わせは中国古来の陰陽道の考え方などをもとに構築されてきたものですが、現代科学の観点からもEPAやDHAを多く含む青魚やクエン酸を含むお酢類は血液をサラサラにする効果があることがわかっていて、うまいこと道理にかなっているのが面白い!と感じました。

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もう一つ、興味深いなと思ったのが、生薬の戻し方

薬膳に使われる生薬は、松の実やナツメなど、乾燥した状態で流通しているものがほとんどなので、水やお湯で戻すのかなと思っていたのですが、お酒で戻すものもあるとのこと。

ちなみに、スイーツのトッピングなどにも使われる赤いクコの実は、水かお酒(日本酒やコアントロー)に30分~1時間ほど浸けて戻すとよいそうです。

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ちなみに薬膳マイスター養成講座のテキストには、"おまけ"として薬膳カレーの素がついていました…!

簡単に作れるようで近々試してみたいと思っているので、実現したらまたご紹介いたします!