みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

静かに時間が流れる茶室・緑水庵(宮城・仙台)

今日から今週のお題「雨の日の過ごし方」になっていますが、私が「こんなお部屋の中で雨音を聞きながらゆっくり過ごせたら素敵だな」と思う場所が、かつて住んでいた仙台市内にあります。

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緑水庵(仙台市)の床の間。貸し切りで利用するときは、自分で持ち込んだ掛け軸や植物を飾ることができる。

仙台市青葉区の、地下鉄一番町駅や高等裁判所のあるあたり、住宅地の真ん中に、良覚院丁公園という公園があります。

今回ご紹介する茶室「緑水庵(りょくすいあん)」があるのは、実はこの公園の敷地内です。 

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この公園の中に茶室へ通じる道があるとは、なかなか気づかない。

公園自体も比較的静かな場所で、周りのマンションや道路とはやや隔絶された雰囲気がありますが、その一角にある入り口から茶室側へと入っていくと、また一段と静かな世界が広がっています。

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公園の一角に、さりげなく入口が存在する。

茶室のある敷地内には多くの木が植えられていて、常緑樹も多いのでほぼ1年を通して緑に囲まれます

私は晴れの日にしか行ったことがないのですが、雨に濡れた緑を想像すると、また格別の風情がありそうです。

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敷石をつたって行くと現れる母屋。

茶室は普段、月に何度かある庭園の公開日(たいていは火曜日)に入ることができ、自由に見学ができるのですが、現在は一般公開は中止していて、貸し切りでの利用のみになっています(有料、要電話予約)。

www.city.sendai.jp

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内部は3部屋台所があって、うち2部屋は襖を外すことでつなげて大きい部屋にもできる。

私自身はこういうちゃんとした和室の無い家で育ったのですが、不思議なことに、こういう部屋にいると、なんだか懐かしいような、落ち着くような心地になります。

日本人のDNAの中に、"和"への憧憬刻み込まれているということでしょうか。

もちろん今の時期に東京から仙台へ移動してこのお茶室に行くことはなかなかできませんが、雨の季節のお茶室にも、いつか行ってみたいと思うところです。

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私が2017年に訪れた際は、お抹茶とお菓子をいただきました(1人500円、現在は中止しています)。

ちなみに仙台に住んでいた頃、この場所をお借りしてイベントを開いたことがありました。

同じ野菜ソムリエの資格を持つ知人や、フルーツ・カッティングの講師をしている知人と3人で協力して、参加者に旬のフルーツを複数食べ比べてもらいながらフルーツの歴史を紐解くという、ちょっと変わったお茶会のようなイベントでした。

 

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2017年に開催したイベントの様子。こんなふうに洋服でも、そしてきっちり正座をしなくても、お茶室の雰囲気を存分に味わえる。

お互い忙しい中で企画も準備も大変でしたが、今思えばあのとき、「今は忙しいからいつかやろうね」ではなく、「ちょっと忙しいけど今年がんばって開催しよう」と言って実現させて本当によかったと思っています。

もしあのとき、やりたいことを後回しにしてしまっていたら、後々すごく後悔していたと思うのです。 

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雨でなかなか外に出づらい日は、自分のやりたいこと・やってみたいことを実現する計画を、部屋の中で雨音を聞きながら練ってみても、いいかもしれません。