みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

しっとり美しいアヤメたち 多賀城跡あやめ園(宮城・多賀城市)

今週のお題「雨の日の過ごし方」に合わせて、もう一か所、"雨の日に過ごしてみたい場所"が宮城県内にあります。

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宮城県多賀城市にある多賀城跡あやめ園(2016年撮影)。

多賀城市(たがじょうし)にある多賀城跡あやめ園は、2万平方メートルを超える敷地内にアヤメ、カキツバタ、ハナショウブといったアヤメ科の花々約300万本も植えられています。

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こんなふうに花びらの根元に黄色い部分があるのがハナショウブ、この部分が網目模様になっているのがアヤメ。背の高さはハナショウブが一番高く成長しやすい(2016年撮影)。

約800種類もある花たちは毎年6月ごろになると順に咲き始め、あたり一面を紫、青、水色、白といった涼しげな色で埋めていきます。

私が訪れたのは2016年のことですが、見渡す限り咲き誇るアヤメたちに囲まれて、日頃の慌ただしさや喧噪を忘れて、しばらくその美しさにうっとりしながら静かな時間を過ごすことができました。

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同じ紫色でも品種ごとに微妙に色が異なり、えもいわれぬグラデーションを作り出す(2016年撮影)。

「多賀城跡」という名前から城跡であることがわかりますが、この多賀城は皆さんが通常思い浮かべるような、戦国武将が出てきそうなお城ではありません

多賀城は平安時代、朝廷が東北地方を支配下に治めるために作った行政府のことで、いわば役所の出先機関のようなものです。

そのためお堀や天守閣跡といった"お城っぽいもの"はありませんが、当時は東北最大の"街"であったことが発掘からわかっていて、近くにある多賀城史遊館ではその歴史を詳しく学ぶことができます。

www.city.tagajo.miyagi.jp

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歌枕の地としても知られる多賀城。現代のあやめ園にも文人たちの足跡を感じさせる風格がある(2016年撮影)。

多賀城跡あやめ園では今年もすでに開花が進んでいますが、毎年恒例の多賀城跡あやめまつりは去年に続いて今年も中止となり、あやめ園への来場も自粛が呼びかけられています。

(多賀城市観光協会公式Facebookより)

その代わり、市の観光協会のFacebookではあやめ園の様子が頻繁にレポートされていますし、一昨年の祭りの様子はYoutubeで見ることができます。

www.youtube.com

なかなかすっきり晴れなくておうちで過ごす時間、こんな清々しい映像を見ながらゆっくりするのもよさそうです。