みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

初夏の空に鮮やか!立ち姿が美しいシャクヤク(宮城・色麻町)

長い冬を終えて春を迎えたあとの東北には、初夏と梅雨と夏がどどどっと立て続けにやってきて、短い秋のあとにすぐまた冬が来ます。

その「どどどっ」と季節が進んでいく中で、次々と鮮やかに花開いていく植物の一つが、今回ご紹介するシャクヤクです。

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宮城県色麻町にある愛宕山公園のシャクヤク(2016年撮影)

宮城県の北西部、色麻町(しかまちょう)にある愛宕山公園では、毎年この時期に約1万株シャクヤクが見ごろを迎えます。

約4000平方メートルの敷地いっぱいに、濃淡さまざまなピンク色の花が咲き乱れる様子は、文字通り圧巻です。

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一面シャクヤクに覆われた様子は圧巻(2016年撮影)。

色麻町内には鉄道の駅がないため、仙台からのアクセスだと加美町行きの高速バスを使うことになります。

もちろん公園に行くためのバスではないので最寄りのバス停からも結構歩きますが、穏やかで美しい景色を見ながら歩くので、晴れていさえすればそこまで苦労は感じません。

無料の駐車場も100台分あるので、車が運転できる方は車がおすすめです。

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広大な敷地に約1万株の芍薬が咲き乱れる(2016年撮影)。

「立てばシャクヤク、座ればボタン…」と、ボタンとともに美しい女性に喩えられるシャクヤクは、気品ある大輪の花鮮やかな花弁の色が特徴。

同じボタン科のボタンと似ているために間違われることもありますが、同じ大輪の花でも、ボタンはまるで「座っている」ような姿であるのに対し、芍薬はすっくと「立っている」ようないでたちが印象的です。

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よりボタンに近い見た目のシャクヤクたち(2016年撮影)。

この場所、宮城県民なら知らない人はいないくらいの知名度ですが、仙台や石巻などの都市部からやや離れていることもあって、私が訪れた2016年当時、平日は人が少なく、のんびり散策することができました。

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近くにはラベンダーも咲いていて、緑豊かな色麻町の雰囲気が凝縮されている(2016年撮影)。

今年2021年のシャクヤクまつりは中止となっていますが、シャクヤクは多年草なので来年に向けて花の手入れは続けられていることと思います。

また気軽に見に行ける日が来るのが楽しみ

ちなみに色麻町にはかっぱ伝説が残っていて、橋の欄干などにさりげなく河童がいたりします。

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人間のお姫様に恋をした河童が、毎晩お姫様にキュウリや魚をプレゼントしていたところ、誤解されてしまう…という可愛らしい伝説が残る色麻町(2016年撮影)。

旅行先としてはマニアックすぎる場所ではありますが、天然温泉も存在し(温泉にも河童がいます)、宿泊施設も一応あるので(5人以上でないと泊まれないので、一応…)、興味を持ってくださる方がいればとても嬉しいです。