みちなるみちのく

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酸ヶ湯は9年ぶりの早さで4メートル超!今年は立春後の寒波にも注意

このブログでよくお伝えしている、青森県八甲田山系にある酸ヶ湯の積雪。

今日(1月31日)、ついに4メートルを超えました

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2022年1月31日21時時点の積雪(気象庁HPを元に作成)。

しかも21時時点の4メートル34センチというのは、酸ヶ湯の1月における観測史上もっとも深い積雪ということになります。

酸ヶ湯で積雪が4メートルを超えること自体はさほど珍しいことではありませんが、だいたい2月に入ってからの年が多く、今シーズンは9年ぶりの早さ4メートルを超えたことになります。

今シーズン(2021~2022年の冬)は全国的に雪が多くなっているという話は以前の記事で書きましたが、

megumin1120.hatenablog.com

今後もまだまだ寒さと雪に注意が必要な日々が続きそうです。

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気象庁の週間アンサンブル資料を基に作成。日付はすべて2022年、時刻は日本時間で21時。ドットで示されているのは降水(雨または雪)が予想されているエリア。

向こう1週間程度の予想天気図を見ると、毎日のように冬型の気圧配置

冬型というのは、日本から見て西側に高気圧(図では「H」の記号)、東側に低気圧(「L」の記号)があって、気圧が西で高く東で低い西高東低の気圧配置です。

この気圧配置になると日本海側では雪、太平洋側では晴れて乾いた冷たい風が吹きやすくなります。

また、上空の寒気が南下しやすいパターンでもあり、向こう一週間ほどこの状態が続くため、北からどんどん冷たい空気がやってきそうです。

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気象庁の週間アンサンブル資料を基に作成。日付と時間はさきほどの図と同様。水色の破線は上空850hPa(高度約1500m)で-6℃が予想されているラインを、見やすいようにデフォルメして描いたもの。

上図はさきほどの図に、上空850hPa(高度約1500m付近)でマイナス6℃の予想ラインを水色の破線で足したもの。

このラインは「ここから北で何かしら降るものがあれば雨ではなく雪になる」という目安になる線です。

そのくらい強い寒気が、日本列島の大部分を覆い続ける見通し。

しかも、よくよく見ると、立春の2月4日までよりも、2月5日~6日の方が寒気がさらに南下する、つまり立春後に寒気がますます猛威を振るう予想になっています。

普段から雪が降りやすい日本海側や北日本の各地では大雪に一層の注意が必要ですし、雪が降らない地域も含めてかなりの寒さになりそうです。

まもなく2月4日には立春を迎えますが、気象庁の2週間気温予報でもしばらくは全国的に平年より低い気温が予想されています。

www.data.jma.go.jp

雪と寒さへの備えが必要な日々が、立春後ももうしばらく続きそうです。