昨夜(3月16日夜)発生した大地震は東北を中心に広い範囲で揺れを引き起こし、恐怖を感じた方、眠れなかった方もいらっしゃったと思います。
私自身も東北の知り合い全員の安否がわかったわけではなく、もちろん地震後の対応で忙しいだけだと思いたいですが、やはり不安でいっぱいです。
そんな不安な人たちの気持ちに呼応するかのように、大きな地震の後には必ず、雲の写真の投稿が増えます。
ネット上で「地震雲」と呼ばれて投稿される雲の写真は、実際には科学的に地震と関係ないにも関わらず、またたく間に拡散されます。
しかし、以前の記事でもご紹介しましたが、雲を観察することによって地震を予知することは不可能です。
わざわざ意味のない地震予知のために雲を見るくらいなら、むしろ雲のきれいな形や色を楽しんでもらいたいくらいだし、あるいは正しく観察すれば大雨など別の防災に役立つので、ぜひ雲との「正しい付き合い方」を多くの人にしてもらいたいです。
(雲に関する気象学的な解説は、「天気のこと」フォルダにありますので興味があればお読みください!)
そして、地震が怖い時は、予知しようとするのではなく備えましょう。
このブログでも、備えるためのヒントを数多くご紹介してきました。
ここではそのうち2つ、津波注意報・津波警報についての解説と、家庭での食品ストックの話題をピックアップしてリンクを貼っておきます。
東北を中心に今日にかけてもまだまだ地震が多い状態が続いています。
明日から明後日にかけては雨や雪の量が多くなる地域もある見通し。
災害を正しく怖がって、「もしも」のためにできることからやっていきましょう。