みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

桜前線スタートと同時に冬に逆戻り……春はライオンのようにやってくる

今日3月18日は全国的に真冬に戻ったような気温で、各地で厳しい寒さとなりました。

昨日(3月17日)福岡でソメイヨシノが開花して桜前線がスタートし、東京の開花も目前……というタイミングでのこの寒さ

東北や北海道では平地でも雪が降っているところがあり、ここ数日の暖かさで雪解けが進んでいたのが一気に雪景色に戻った地域もあります。

目が回りそうなほど天気と気温が忙しく変化して体も頭もついていくのが大変ですが、春はもともと「ライオンのようにやってくる」ものです。

こんなことわざがあります。

春はライオンのようにやってきて羊のように去る。

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これはもともとイギリスのことわざなので原文は英語ですが、

March comes in like a lion, and goes out like a lamp.

驚くほど日本の春にも当てはまっています。

春(3月)がライオンのようにやってくるのは、季節とともに低気圧の通り道が変わるためです。

冬の間は日本のかなり南を通っていた低気圧や前線が、春を迎えるとともに、本州のほぼ真上を通りやすくなります。

上空を流れる偏西風が北上してくるためで、低気圧は偏西風に乗って、春は(そして秋にも)本州付近を通過します。

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季節ごとの偏西風の位置。低気圧と高気圧が偏西風に乗って交互にやってくる。

そして低気圧が通過する際、通過前には南風が吹いて気温が上がるものの、通過後には北風が吹いて気温が下がります。

低気圧の周りには反時計回りの風が吹くためです。

この風向きの変化が、短期間で大きな寒暖差を生じる原因となります。

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低気圧の周りには反時計回りの風が吹くため、通過前は南風、通過後は北風をもたらす。

しかも、低気圧の中心から見て南側と北側とで温度差が大きい場合、低気圧は急発達しやすくなります。

冬から春になる時など季節の変わり目には南北の温度差は当然ながら大きくなりますから、今は低気圧が発達しやすい時期です。

そのため、発達した低気圧による強い雨・雪や強い風、そして大きな気温変化を引き起こすのです。

この週末は特に「ライオン」のような天気で、宮城・福島を中心に先日の地震で被害を受けた地域では突風などの恐れもあり復旧作業中の二次災害に十分注意が必要ですし、そのほかの地域でも急な気温変化などで体調を崩さないよう気を付ける必要があります。

www.jma.go.jp

なお、春は去る時までには「羊」になるわけですから、季節の進みとともに天気変化は穏やかになっていきます。

過ごしやすい季節まで、もう少しの辛抱です。