夏が来れば思い出す はるかな尾瀬 遠い空
あまりにも有名な合唱曲『夏の思い出』に登場し、日本人なら行ったことがなくても名前だけは知っていると言っても過言ではない「尾瀬(おぜ)」。
国立公園にも指定され豊かな自然と風光明媚な景色で知られる尾瀬ですが、そもそも尾瀬が東北・福島県にまたがっていることも、そして夏以外の季節も美しいことも、あまり知られていないかもしれません。
今日は知られざる「尾瀬の秋」をご紹介します。
福島・栃木・群馬・新潟の4県にまたがる尾瀬国立公園の入り口は、福島県桧枝岐村(ひのえまたむら)と群馬県片品村(かたしなむら)にあり、いずれも公共交通機関で行くことができます。
福島県側の入り口は「沼山峠(ぬまやまとうげ)」と言って、尾瀬の中心部まで最短で行けるルートとしても知られています。
本州最大の高層湿原である尾瀬ヶ原と、火山噴火によって只見川の水がせき止められて誕生した尾瀬沼を、東北最高峰である燧ケ岳を含(ひうちがたけ)む2000メートル級の山々が囲むという、外界から隔絶されたような場所。
他では見られない珍しい動植物や絶滅危惧種などが今も多く暮らしています。
広大な公園内では楽しみ方も様々で、年齢や体力に合わせて気軽なハイキングから本格的なトレッキングまで可能です。
この尾瀬では現在、紅葉が見頃。
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見渡す限り秋の色に染まった絶景を楽しむことができます。
湿地を囲む山には最近、今シーズン初めての雪が降ったらしく、紅葉と雪のコラボレーションも。
こちらは南会津町観光協会の公式Facebookに最近投稿された写真で、尾瀬の山々の一つである田代山に登る道中で撮影されたものです。
広大な面積を誇る尾瀬では、紅葉の楽しみ方も無限大。
こちらは過去の写真ですが、湿地の水面に映る山の稜線と秋の空、そして水面に浮かぶ落ち葉がまるで絵画のようです。
尾瀬では草や低木が紅葉する「草紅葉(くさもみじ)」はまもなく終わりを迎えますが、木々の紅葉は10月いっぱいまで楽しめる見込み。
都会の生活では出会うことのない大自然に囲まれた尾瀬の紅葉、ぜひ現地で楽しんでください。