シャモ(軍鶏)というのは日本で江戸時代から闘鶏用に育てられてきたニワトリの総称で、闘鶏が盛んだった頃は全国各地で様々な品種が飼育されていました。
今では闘鶏に興じる人も少なくなりましたが、食用として特産品となっている地域も残っています。
そのうちの一つ、福島県川俣町(かわまたまち)では、「川俣シャモ」としてブランド化されたシャモが育てられ、地元の飲食店などで親しまれているほか、様々な加工品があります。
もともとは江戸時代に川俣羽二重(かわまたはぶたえ)と呼ばれる絹の生産で財を成した商人たちの娯楽として闘鶏が流行ったことで飼育が広まり、その後昭和の末にはシャモ好きな町長の尽力もありより美味しいシャモ肉が研究されブランド化されていきました。
現在では町内9店舖で川俣シャモ料理が食べられるほか、
様々なメーカーの加工品がオンラインショップでも入手できます。
平飼いでのびのびと育てられた川俣シャモは旨味成分がたっぷり。
通常の肉用若鳥の肉と比べると脂肪分が少なめで弾力があり、噛めば噛むほど旨味が増す味わい深い肉質です。
川俣シャモ専門店「地鶏屋本舗」
https://www.kawamata-shamo.com/
ちなみに最近、東京日本橋にある福島県のアンテナショップ「日本橋ふくしま館」で川俣シャモのカレーを発見したので買ってみました。
川俣シャモがミンチでたっぷり入っていて、カレーに旨味がしみ出していて美味しい。
ちなみに割と本格的な辛さなので大人向けです。
川俣町の発展を支えた絹織物とともに愛され受け継がれてきた川俣シャモ。
今度は現地で本格的なシャモ料理を味わってみたいと思います。