みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

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レトロ可愛いだるまストーブ スルメも焼ける!津軽鉄道ストーブ列車(青森)

昔懐かしいだるまストーブ

このストーブが活躍しているは、青森県の津軽地方を走る津軽鉄道の車内です。

明治から昭和にかけて駅や学校などでよく使われていた、だるまストーブ。

青森県五所川原市(ごしょがわらし)にある津軽五所川原駅から中泊町(なかどまりまち)の津軽中里駅をつなぐ津軽鉄道

吹雪の中を走ることが多い津軽鉄道。太宰治の生家が近いため「走れメロス」のヘッドマークをつけている車両も。

例年12月から翌3月にかけての期間限定で、この路線をストーブ列車が走ります。津軽鉄道が全線開通した昭和5年(1930年)から、終戦前後の物資欠乏で中断した3年間を除いて毎冬運行されています。

雪まみれになっても力強く走っていくストーブ列車。

現在のストーブ列車に使われている客車は4代目。

昔と同じく石炭を燃料にして真っ赤に燃えるだるまストーブは見かけによらずパワフルで、吹雪の中を走る客車内をしっかりと暖めてくれます。

(※一部環境でInstagramからのリンク写真が表示されないことがあります。画面を更新すると直るようです。)

このストーブ列車、4両の客車に2台設置されたレトロで可愛いだるまストーブを見て楽しめるだけでなく、美味しいものを焼くこともできます。

青森の特産品、イカです。

イカの漁獲量が全国トップクラスの青森県。ご当地グルメや郷土料理にもイカメンチやイカ寿司などイカ料理が多い。

イカが焼かれ始めると車内にスルメのかぐわしい香りが立ち込めて、さらに非日常感が増します。

ちなみにこのスルメは買って食べることができるほか、一緒に日本酒も売っていて雪見酒を楽しむこともできます。

日本一のりんご生産地・津軽平野の冬を駆け抜ける、本州最北の私鉄・津軽鉄道

車窓から地吹雪舞う銀世界を眺めながら、だるまストーブの真っ赤な炎と温かみを感じて、スルメの匂いと香ばしい風味を味わう。

五感で津軽を体験する格別な列車旅はいかが?