ちょこっと久しぶりにお酒の話題です。
宮城県の内陸部、山形県と接する肥沃な土地に明治から続く山和酒造店(やまわしゅぞうてん)。
創業130年近い蔵元が2000年代に入ってから新たに立ち上げた銘柄である「山和」の春限定酒をご紹介します!
宮城県加美町(かみまち)は、奥羽山脈や日本百名山の栗駒山に囲まれた豊かな大地に3つも蔵元がある県内有数の酒どころ。
伝統行事の「火伏せの虎舞(ひぶせのとらまい)」などが行われる中心地の通りには昔ながらの酒蔵がさりげなく調和してたたずむ風情ある町です。
山和酒造店は明治29年(1895年)創業。
創業者はもともと薬屋だったそうです。
宮城県の内陸部はかつて江戸で消費される米の実に1/3を生産していたとされ、現在では世界農業遺産にも登録されている大崎耕土(おおさきこうど)が広がる穀倉地帯。
豊富な米と栗駒山の良質な伏流水を使い、代表銘柄である「わしが國」などが造られてきました。
この山和酒造店で、7代目が酒造りをイチから見直し、米洗いから搾りまで極力手作業に戻して造られたのが、2004年に登場した新銘柄「山和」です。
特約店にのみ卸す限定酒とし、1杯目だけでなく2杯目、3杯目も楽しんでもらえるようにと考え抜いた酒質設計。
中でもこの記事の主役である春限定酒「山和 純米吟醸 Spring」は、純米吟醸らしい華やかさを存分に味わうことができ、上品な甘味と旨味のバランスも絶妙で、儚い春の花にような余韻を楽しめます。
もともと山和のお酒は食中酒を前提に造られているため、料理との相性も抜群。
夜桜をイメージしたラベルもあいまって、春の宵にぴったりな一杯です。
山和酒造店のお酒は、オンラインショップでも買うことができます。
伝統ある蔵元がこだわり抜いて造った一杯、ぜひ味わってみてください。