みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

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艶やか!100本の和傘が咲く 日本百景・猊鼻渓に新たな魅力誕生(岩手・一関)

色とりどりの和傘と和小物、そしてステンドグラスが競い合うに煌めく…

そんな空間が、岩手県一関市(いちのせきし)にあります。

 
 
 
 
 
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期間限定のアートイベント「wagasa幻想郷」

景勝地として有名な猊鼻渓(げいびけい)から徒歩3分、ひがしやま観光ホテルの1階で開かれています。

猊鼻渓は切り立った深い深い谷底に清流が流れる美しい場所で日本百景にも数えられ、四季折々の表情が楽しめる舟下りも人気です。

猊鼻渓(げいびけい)の舟下り。両岸には高さ50メートルを超える断崖が約2キロにわたって続く絶景。

実は一関市には猊鼻渓(げいびけい)のほかに、名前がそっくりでややこしい厳美渓(げんびけい)という景勝地もあるのですが、「郭公だんご」で知られる名物グルメや博物館、道の駅がある厳美渓と比べ、猊鼻渓は近隣の観光スポットが少ないなと以前から思っていました。

(一応、猊鼻渓にも「かわらけ投げ」など舟下りと合わせて楽しめるものもあったりはするのですが、厳美渓と比べると弱い印象…)

左:厳美渓(げんびけい)、右:ちょっと見づらいが、厳美渓名物の郭公だんごが乗る小さなロープウェイ(画面中央より少し右の小さな箱のようなもの)

そこに今回登場した「wagasa幻想郷」は、入場料300円という手軽さもさながら、大人はもちろんカラフルな造形に囲まれ子どもも楽しみながら知覚を刺激される、まさに「欲しかった」スポットです。

 
 
 
 
 
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主催者の千葉裕理さんは地元・一関市東山町の出身で、東京でブライダル企画の仕事などを経験したのち、地元に戻りアートイベントなどを運営する会社を立ち上げたとのことで、3歳から続けている日本舞踊においては花若流花若会の名取でもあるそう。

 
 
 
 
 
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和傘は日本舞踊に欠かせない大事な小道具。

幼い頃からお世話になっている和傘への感謝を込めて、そして、若い人にも気軽に日本文化に触れて"和"の魅力を再認識してほしいという願いを込めて、今回のwagasa幻想郷が開かれたとのこと。

地元に恩返ししたい、そして日本文化の良さをもっともっと多くの人に知ってもらいたい……、そんな千葉さんの思いが伝わってくるような気がします。

 

会場内にはカラフルな和傘のほか、うちわや折り紙細工、そして「つまみ細工」のような地元の名産品や名菓も展示されています。

地元・一関市のイラストレーターによる黒板アートやフォトスポットもあり、アートに囲まれて非日常を満喫できる空間。

 
 
 
 
 
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「wagasa幻想郷」10月2日までの期間限定公開です。

※追記:2023年5月21日まで延長されていました。この猊鼻渓での展示は終了しましたが、今後8月に仙台で展示を予定しているそうです。

(定休日はこの記事で引用している公式Instagramにお知らせがあります!)

どの季節に赴いても美しい猊鼻渓から徒歩3分、ぜひ岩手の魅力、そして一関の魅力を堪能してください!