このところ寒気の流れ込みが強まっていて、東北では積雪が1メートルを超えているところもあります。
中でも青森県の酸ヶ湯では1メートル50センチを超え、大人の背丈ほどに。
この日本一の豪雪地帯にあるのが、秘湯の中でも圧倒的な知名度を誇る酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん)です。
今日は、言わずと知れた豪雪の名湯をご紹介します!
今朝の #八甲田 #酸ヶ湯 の #定点写真
— Yuji Tsugawa八甲田山登山·スキーガイド (@yunjii7920) December 17, 2022
12/17 午前9時の天候
晴れ
−9℃
弱風
積雪160cm
おはようございます
嵐は去り青空見えてます!
今日の予報は
曇りのち雪
最高気温−7℃
路面圧雪
本日よりBCスキー·スノーボードツアースタートです!今シーズンも宜しくお願いします!#八甲田山 pic.twitter.com/ZYHLvBlGc8
酸ヶ湯温泉は八甲田(はっこうだ)連峰の主峰・大岳(おおだけ)の西麓に位置し、標高約900メートルの高地にある温泉です。
「雪中行軍」でも有名な八甲田周辺は国立公園にも指定され、豊かで厳しい自然に抱かれた場所にあります。
特筆すべきはその雪の量と、そして大きすぎるお風呂です。
まず雪は文句なしの日本一。
過去には6メートルに迫る積雪を記録したこともあります。
そもそも通常の積雪計では6メートルも測れないのですが、酸ヶ湯のアメダスはなんと8メートルまで測れるようになっている特別製です。
ちなみにこの場所は市町村合併(昭和の大合併)によって青森市になったため、当初は「青森市で積雪3メートル」と報道されたりもしていたのですが、さすがに青森市中心部から30キロ近く離れている山間部を「青森市」と言うと語弊があるので、今では「八甲田山系の酸ヶ湯で積雪3メートル」といった表現がされています。
そして温泉もダイナミック。
広さ160畳、一度に千人もの人が入れるというヒバ造りの混浴風呂を求めて、年間を通じて全国から多くの宿泊客・日帰り入浴客が訪れます。
(下記写真は、公式サイトからリンク。リンク元は写真の下に記載。)
sukayu.jp ちなみに混浴は混浴ですが脱衣所は別ですし、男女それぞれの脱衣所から千人風呂の逆の端に出ることになるので、そこまで気にせず入ることができます。
(女性専用時間もあります。また、季節にもよりますが、私が行ったときはそもそも湯けむりがすごくて女性側から男性側がまったく見通せず、逆も然りだったと思われます。)
(酸ヶ湯温泉公式Facebookより)
食事は地元の産物をふんだんに使って、せんべい汁や八助梅(あんず漬け)など郷土料理も楽しむことができます。
ロビーでは津軽三味線の演奏が披露される日もあり、さらに周辺ではバックカントリースキー(夏はハイキング)などアクティビティを楽しむこともできます。
かつて狩人が、手負いの鹿が湯に入ることで回復したのに気づいたことから「鹿湯(しかゆ)」と名付け、時代とともに「すかゆ」と呼ばれるようになった名湯。
大自然の懐に抱かれながら楽しむ湯と食、ぜひ堪能してください!