みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

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"リアル無限城"に行ってみた!幻の名湯にあった鬼滅そっくりの舞台と絶品グルメ(福島・会津若松市)

一段と冷える日が続いて温泉が恋しくなる季節。

今回は福島の山合いにある、あの人気アニメの舞台そっくりな温泉旅館に行ってきた時の様子をご紹介します。

 

本当にあったリアル無限城

福島・栃木の県境から新潟へと流れる一級河川・阿賀川のほとりに位置する芦ノ牧(あしのまき)温泉。

芦ノ牧温泉郷にある旅館の一つ・大川荘

1,000年以上前から存在するとされ、かつてはたどり着くのが困難だったことから「幻の温泉郷」とまで言われたそうです。

旅館・大川荘の玄関

この芦ノ牧温泉郷にある旅館・大川荘には、平成元年に完成したという浮き舞台があります。

大川荘にある浮き舞台。地元の民謡歌手の方がこの舞台で演奏することも。

まるでだまし絵でも見ているかのような、上下関係がわからなくなりそうな不思議な舞台。

単なる浮き舞台としても芸術的ですが、これがアニメ『鬼滅の刃』で敵キャラである「鬼」たちがうごむげんじょう)」という場所にそっくりだということで、数年前からSNSやテレビで話題となりました。

アニメ『鬼滅の刃』でこの舞台の中心に座って三味線を奏でる「鳴女(なきめ)」になったつもりで舞台に座ってみる筆者(このように撮影は自由ですが、結構並ぶ時間帯もあるので譲り合って!)

私もこれまでインスタなどでしか見たことのなかったのですが、実際に目にして圧倒されました。

アニメを知らなくても、大人も子どももワクワクするような興味深い建築です。

 

食事のおいさにびっくり!もちろん会津ならではの地酒も豊富

今回は浮き舞台を見に行くのが目的だったので、食事については何も考えずに現地に到着したわけですが、夕食の時間になってびっくり。

どの料理も本当に美味しいのです。

夕食のメインは肉と魚が選べる。写真は牛ステーキ。

味はもちろん、見た目にもこだわったコース料理で、追加で注文した地酒の飲み比べセットも会津の魅力を堪能できるラインナップでした。

地酒飲み比べセット(宿泊プランとは別料金)

旬の食材や、雪の下にんじんや温泉水から作られた山塩といった会津の産物、内陸部ならではの鯉や山菜など、今ここでしか食べられないものをふんだんに使った料理で、身も心も満たされました。

季節ごとに異なる地場産品が楽しめる

居心地のいい部屋と名湯

お風呂の写真は撮れないので部屋だけですが、宿泊した部屋を含め広い館内はどこも居心地よく整えられていました。

宿泊した部屋

もちろんお湯もとてもよかったです!

古くなった場所は適宜リフォームされていて、掃除も行き届いている様子。

恋人同士でも家族連れでも快適に過ごせる旅館でした。

廊下も絵になる館内

あわせて回りたい!芦ノ牧温泉駅と大内宿

かなり交通が不便な場所にあるので、自ら車を運転して温泉だけ行って帰るのが一番簡単ではあるのですが、公共交通機関を使う場合はぜひ芦ノ牧温泉駅も楽しんで!

猫愛にあふれた芦ノ牧温泉駅(会津鉄道)

有名な猫の駅長さんがいる駅で、現在は2代目の猫が駅長を務めていますが、ファンが途切れることなく訪れるほか、撮影スポットは駅の内外にあり、猫グッズも豊富にそろっています。

とにかく撮影スポットが多い芦ノ牧温泉駅

また、芦ノ牧温泉駅から会津鉄道で1駅の湯野上温泉駅からは、江戸時代の街並みを残す大内宿(おおうちじゅく)に行くことができます。

(徒歩では厳しい距離なのでタクシーか、レトロバスと呼ばれるバスを使います。レトロバスは予約なしでも乗れますが本数が少ないので予約がおすすめです。会津鉄道とセットのお得なチケットもあるので事前に検索を。)

江戸時代に宿場町として栄えた大内宿

400年続くかやぶき屋根の街並みはぜひ一度見ておきたい風景です。

ちなみに前述の湯野上温泉駅には足湯もあって、本当に盛りだくさんです!

 

今年の冬は東北の温泉へ!魅力たっぷりの福島を味わいたい

東北の温泉は「じゃらん」などの人気ランキングでよく「行ってみたい温泉」の1位になっていたりするのですが、「行ってみたい」と思いつつ毎年なかなか行けていない人が多いのではないでしょうか。

ちょっと遠いな、と感じる人もいるかもしれませんが、実際に行ってみると本当に色々な発見があってその奥深さに驚かされます。

特に福島は食べ物や観光地も含め、いろんな楽しみ方ができる場所が多いので、ぜひ今年の冬は足を運んでみてください。