りんごの生産量全国トップの青森県には、美味しいだけではない、まるで「芸術品」のようなりんごがあります。
先日、#絵入りりんご の収穫が始まったとのニュースを見ました。
— まるごと青森 (@marugotoaomori) October 22, 2018
とても複雑な絵のものもあって、もはや芸術の域ですよね…#青森 #りんご pic.twitter.com/8IdoU29OLi
「絵入りりんご」や「文字絵りんご」と呼ばれるもので、最近は青森県以外にも広がりを見せていて、りんごの生育中に特殊なシールを貼ることで表面に模様をつけています。
「なぁんだ、シールを貼るだけなら簡単じゃないか」と思うかもしれませんが、生育中のりんごは徐々に大きくなって表面積が広がっていきますから、意外と繊細で技術の要る作業です。
こちらのYoutubeにまとめがありますが、りんごがある程度大きくなるまでは袋をかけて表面が赤くならないようにし、そのから袋を外してシールを貼って日光に当て、模様の部分だけが白く、その他が赤くなるようにします。
最後にシールをはがすときも、ただペリッとはがせるわけではなくて、りんごの表面に傷をつけないよう丁寧に丁寧に取り除く必要があります。
絵入りりんごは贈答用として人気が高く、毎年11月下旬のこの時期に競りが行われます。
今年も先週11月22日に弘前市の市場で競りがあり、最高値11万円をたたき出す盛況でした。
年の瀬が近いこともあり、来年の干支の卯(うさぎ)や七福神、招き猫や鯛といったおめでたい柄をはじめ、サンタクロースのようなポップなものまであって、りんごという小さなキャンパスに自在に描かれた世界が広がります。
ガラスケースに入ったものまであって、まさに「芸術品」です。
前述のニュースに登場した絵入りりんごは贈答用として県内外で販売されるほか、インタビューに答えていた岩崎農園さんでは毎年、様々な注文やニーズに応えてオリジナルの絵柄を作っているとのこと。
年の瀬のご挨拶や、しばらく会えていない人への贈り物に、職人技が生み出す「絵入りりんご」はいかがでしょうか。