みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

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透き通った華やかさ 福島市唯一の酒蔵が醸す「金水晶」

全国新酒鑑評会で毎年ダントツ1位の金賞数を誇る福島県。

県内には数えきれないほどの酒蔵がありますが、ほとんどが会津地方に偏っていて、県庁所在地の福島市内には1軒しかありません。

その唯一の酒蔵・金水晶酒造店が醸す日本酒が、今日の主役です。

金水晶酒店(福島市)の金水晶・純米吟醸。ロゴマークの「▲」は「金」、「▶◀」は「水」、「∴」は「晶」をそれぞれ表す。

社名と同じ「金水晶」を冠した銘柄の看板商品で、純米酒・純米吟醸・純米大吟醸など種類があり種類ごとにボトルやロゴの色が異なりますが、こちらのデザインは純米吟醸

個人的にはこのデザインが「金水晶」という名前のイメージに一番ぴったりな色合いだなと思っています。

私は福島県内の旅館のお土産屋さんで購入したが、後述のようにアンテナショップやオンラインでも購入できる。

金水晶の名の由来は「金山から水晶沢に流れる水」

かつて福島市郊外には金が採れる鉱山があり、そこから湧き出る水が水晶沢と呼ばれる沢へ流れ込んでいました。

名水として知られるこの水は、明治初期に行幸した明治天皇に献上した際にも気に入られ「金明水」と名付けられたとのこと。

この水晶沢の水を使って明治28年に酒造りを始めたのが、この酒蔵の始まりです。

もともとこの地で「蝋燭屋」という旅籠を営んでいたためはじめは「蝋燭屋酒店」という名前でしたが、100年超の歴史の中で社名や銘柄名を変えながらも、名水「金明水」で酒造りを続け現在に至ります。

(公式Facebookより)

金水晶の味わいの特徴は、まるで夏酒のような軽やかさ

みずみずしい味わいで、特に純米吟醸は透明感のある華やかさを感じます。

完全な透明ではなくやや黄色がかった色味の「金水晶」。

水だけでなく酒米も地元・福島県産、中でもできるだけ酒蔵に近い場所で穫れた米を調達し、酒造りに関わる杜氏や蔵人にも地元出身者が多く、まさに「地酒」と呼ぶにふさわしいこだわりです。

(公式Facebookより)

金水晶のお酒は直営店や東京都内にあるアンテナショップ「日本橋ふくしま館」で買えるほか、オンラインショップでも購入可能です。

■アンテナショップ「日本橋ふくしま館」

midette.com

■公式オンラインショップ

www.kinsuisho.com

まもなく創業130年を迎える老舗が醸すみずみずしい日本酒

この夏、ぜひ味わってみてください!