みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

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所変われば大雪(おおゆき)変わる —— 二十四節気 大雪(たいせつ)

今日12月7日は二十四節気の1つ、大雪(たいせつ)

暦の上では、山地でしっかり積もるほど雪が降るだけでなく平地でも雪が降り始める頃とされています。

以前ご紹介したことのある青森県酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん)付近は、今月はじめにはすでに銀世界に。

そして、岩手県でも。

https://www.hachimantai.or.jp/jouhou/nature1/p_imgs/2449.jpg

(写真リンク元:八幡平市観光協会HP)

今月(12月)5日に撮影された、岩手山(いわてさん)付近の様子。

雪化粧した平原の向こうに、岩手山の山頂がくっきり見えていて美しい。

(撮影場所:上坊牧野の一本桜、八幡平市観光協会HPより)

歴史情緒あふれる街並みが有名な、秋田県仙北市角館(かくのだて)では、今月(12月)2日、水墨画のような景色が広がりました。

平地である武家屋敷周辺ではまだ地面に積もるほどではないようですが、この時期ならではの美しい風景です。

 

「大雪」と書いて「おおゆき」と読むと、「雪がたくさん降ること」ですが、どのくらいの雪が「大雪(おおゆき)」なのかは、地域によってかなり異なります

たとえば、豪雪地帯としてよく知られる、山形県大蔵村肘折温泉(ひじおりおんせん)

この場所に大雪警報が出るのは、12時間で55センチの雪が降るときです。

(細かい話をすると、もともと警報は大雪が予想されれば降る前に出されます。そして、予想の段階で大雪警報を出すほどじゃないと考えられていても、実際に予想を超えて55センチ以上降ったら、その実況をもとに大雪警報を出します。)

一方で、東京都心での大雪警報の基準は、12時間10センチ

こんなにまで基準が異なるのは、もともと警報や注意報が、気象現象による社会的影響に対する警戒や注意を呼び掛けるものだからです。

たとえ雪が降っても、人々の生活に何の影響も出ないのであれば、警報や注意報を出す必要がありません

つまり、山形県の山沿いにとっては、10センチ程度の雪であれば日常茶飯事だけれども、もし半日で何十センチも降るのであれば、雪による事故が頻発したり場合によっては木造家屋が倒壊するおそれすらあるので、警戒を呼び掛ける必要が出てきます。

一方、東京都心ではたとえ10センチでも交通などに大混乱が生じるので、その時点で警報が必要なのです。

 

「所変われば品変わる」という古い言葉がありますが、まさに、「所変われば大雪(おおゆき)変わる」と言えます。