みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

MENU
ーおすすめ記事ー

今年は100センチ増し!雪の回廊「ゴールドライン」開通へ(青森)

みちのくに春を告げるものは様々ありますが、象徴的なものの一つが峠道の開通です。

今日29日、青森市内と十和田湖を結ぶ「八甲田・十和田ゴールドライン」開通しました。

news.yahoo.co.jp

両側にそそり立つような雪の壁は迫力があり、「雪の回廊」とも呼ばれます。

青空とのコントラストも美しく、今の時期ならではの絶景ドライブルートです。

八甲田・十和田ゴールドラインの雪の回廊(過去の様子)。車の高さと比べて雪の壁がいかに高いかよくわかる。

青森県の観光地の中でも有数の知名度を持つ十和田湖は、下の地図の通り青森県の南側の中央部に位置していて、ここへ通じる国道の通称が「八甲田・十和田ゴールドライン」

あくまで「通称」なので、どこからどこまでが「ゴールドライン」なのか厳密な定義はありませんが、地元の観光協会では下の地図の通り、青森市の市街地から十和田湖までの国道103号および102号を「ゴールドライン」としています。

https://www.atca.info/optional/images/goldline_map_aomori_map.gif

(画像リンク元は下記HP)

www.atca.info

沿線には酸ヶ湯温泉蔦温泉、そして奥入瀬温泉などの名だたる秘湯のほか、青森市民なら誰でも知っているスキー場・モヤヒルズもあり、利用者の多い言わば動脈の一つです。

沿線の大部分が標高の高いエリアにあり、最も高いところで1040メートル。

山合いという立地もあって、秋には美しい紅葉が楽しめます。

紅葉が始まる頃の八甲田・十和田ゴールドライン

標高が高いということは冬の間は積雪量も多くなり、例年11月下旬には冬季通行止めが始まって、約半年の間、雪に閉ざされます

そして3月が近づくと、開通に向けて除雪作業が始まるのです。

今年2022年は、2月下旬から20人の八甲田除雪隊が10台の除雪車両を使って、雪を掘り起こしてきたとのこと。

迫力ある除雪作業の様子は観光HPでも紹介されています。 

aomori-tourism.com

 今シーズンは特に積雪が多く、「雪の壁」の高さは例年より100センチほど高いとのこと。

場所によっては8メートルを超えていますが、もちろんこれから季節が進むにつれて徐々に溶けていくので、白く輝く美しい巨壁は今だけ楽しめる景色です。

東北ではこの八甲田・十和田ゴールドラインの他にも、岩手県と秋田県を結ぶ八幡平アスピーテラインなどこれから各地で「雪の回廊」が開通します。

春の訪れを知らせる、今だけの絶景です。