何の気なしにネットニュースを流し読みしていた通勤電車の中、ふと目に留まった福島県の記事。
東北に関するブログを書いているにも関わらず、こんなに話題になっているとは恥ずかしながら知りませんでした。
ぶっちゃけ、つぶれそうなんです。
という、自虐もここまで来れば天晴(あっぱれ)と言いたくなるほどの自虐。
しかしそのあとに続く、
でも…いいスキー場なんです。
無くしたくないんです。
というセリフには、東北人らしいハートを感じます。
話題になったツイートは、このブログの執筆時点で3万8000回リツイート、7万6000いいねが付いていて、まだまだ伸びそうです。
毎年のお願い🙇🙏 pic.twitter.com/5yDXmMGYij
— 会津高原南郷スキー場 (@nango_ski) October 17, 2020
産経新聞だけでなく朝日新聞でも記事になっているらしく、まるで我が子の成長のように嬉しい心地。
ちなみに、なんと国内最大級のハーフパイプを備えているという謎のすごさを隠し持つ、この南郷スキー場。
かなりマメにツイートを投稿していて、現地の様子がほぼ毎日わかります。
こんにちは。
— 会津高原南郷スキー場 (@nango_ski) January 16, 2021
明日はパウダーをお楽しみいただけるかも⁉️#南郷スキー場#会津高原#秘境南郷#スノーボード#ハーフパイプ#フリーパーク#パウダースノー#オフピステ pic.twitter.com/R2lnyWSjG7
そんな健気なスキー場をもっと応援したくなって、今日のブログでは、その南郷スキー場のある南会津町(みなみあいづまち)をざっくりご紹介します!
南会津町は福島県の南西のはしっこ、栃木県との境にあります。
東京から車で約200キロ。
今回のテーマである南郷スキー場は公共交通機関で行くことができませんが、町の中心部にある会津田島駅までは、なんと東京の浅草駅から1本で行けます。
東武鉄道が会津鉄道に乗り入れていて、もちろん直通運転の本数は限られますが、時刻を調べておいて浅草から特急「リバティ会津」に乗れば、約3時間座っているだけで到着です。
雪深い中でも、古くから様々な文化が発展し継承されてきた地域で、毎年夏に行われる会津田島祇園祭では、豪華な山車や時代行列が登場します。
町内のあちこちに美しい自然が残り、春夏秋冬それぞれの風景が楽しめます。
かやぶき屋根の家々が残る「前沢集落」をはじめとする観光地や、
(南会津町観光物産協会の公式Facebookからリンク。こじんまりした集落には美しい屋根の家々が並ぶ。)
美味しいものもたくさんありますが、特におすすめは日本酒とトマト。
全国新酒鑑評会で金賞受賞数が7年連続1位となっている福島県の中でも、南会津エリアは質の高い酒を造る酒蔵の多い地域。
東京や大阪では手に入らないようなお酒が、ここにはたくさんあります。
そして、今や全国区の知名度となってきた南郷(なんごう)トマト。
私も食べたことがありますが、味が美味しいのはもちろん、果肉がしっかりしていて煮込んでも崩れにくく、生でも加熱した状態でも存分に味わえます。
冒頭でご紹介した南郷スキー場で働く人も、夏はトマト、冬はスキー場という働き方が多いというくらい、町の主力商品です。
ちなみにスキー場の名物グルメもトマトラーメン!
これは食べないわけにはいかない。
(南郷トマトの入ったラーメンは、道の駅のメニューにもあります!)
県境にひっそりとたたずむ雪深い里、南会津町。
そこには、守っていきたいもの、応援したいものが、静かに、しかしながら強く強く、息づいています。