今日1月20日は二十四節気の一つ、「大寒(だいかん)」。
古くからの暦で、一年で最も寒い時期とされていますが、その大寒を迎えた今日、ファンにとっては待ちに待ったこちらが解禁されました。
氷の上からワカサギを釣る、「氷上ワカサギ釣り」です。
岩手県盛岡市の山沿いにある藪川(やぶかわ)という場所には、ワカサギ釣りで有名な岩洞湖(がんどうこ)というダム湖があります。
あとで詳しく説明しますが本州で一番寒い場所にあるため、厳しい寒さで湖に分厚い氷が張ると、凍った湖面の上にテントを張ることができるように。
ちなみに写真だと凍った湖というよりただの雪が積もった平原に見えますが、湖が凍ったその上に雪が降り積もっている状態です。
湖にテントを張るために、レストハウスから釣り道具などをソリに載せて運んでいきます。
テントの中で氷に小さな穴を空けて、氷の下の水中を泳ぐワカサギを釣るこの「氷上ワカサギ釣り」には、毎年全国から釣り客が集まります。
このワカサギ釣り、私もやったことがあるのですが、初心者だとなかなか釣れません…。
私が行った年は、レストハウスで釣り道具をレンタルして1匹も釣れなかった人には残念賞でワカサギのから揚げサービスがあったので有難くいただきましたが、やはり自分で釣ったものを食べるのが一番美味しいはず。
当時はそもそもテントを張る時点で、岩洞湖は広いのでどこに立てればよいのかもわからず…。
慣れている人は「今日はこのあたりがいけそう!」と目星がつくらしく、テントが集中している場所もあります。
場所以外にも色々とコツがあるようで、岩洞湖では釣り教室もあるので次に釣りに行くときはプロに教えてもらいたいところです。
さて、冒頭で「本州で一番寒い」という話をしましたが、岩洞湖のある藪川の歴代最低気温は、マイナス27.6℃。
この記録は1988年のものですが、藪川では2000年代に入ってからもマイナス26℃台を複数回たたき出しているので、現代においても極寒の地です。
これだけ冷える理由には、藪川の標高が高い(約700m)というだけでなく、藪川が内陸部にあることが効いています。
ものの性質として水(海)は冷えにくく地面(陸)は冷えやすいため、海に面している沿岸地域よりも、周りをすべて陸に囲まれている地域の方が朝晩冷え込みます。
藪川はただでさえ寒い東北北部の中心部に近いところに位置していて、冷え込む条件がそろっているのです。
なお藪川ほどではありませんが、全国的にこのさき2月上旬にかけては、まさに真冬の寒さが続いていきます。
この寒くて辛い時期をなんとか乗り越えようと、昔から色んなものを食べたり実行したりという習慣が残っていることは、以前の記事でも書きました。
栄養のあるものを食べたり、体を鍛えたりと方法はさまざまですが、少しでも工夫して健康に乗り切りたいですね!