この土日は冬将軍が急に本気を出したような寒さと雪に全国的に見舞われましたが、景勝地として有名な福島県の猪苗代湖では、早くも"氷の芸術"が見ごろを迎えています。
この「しぶき氷」は、全国で4番目に大きい猪苗代湖の水が、冬の強い季節風によって湖岸に吹き付けられ、そのしぶきが極寒の中で凍ったもの。
何度も何度も同じ方角から風が吹いて打ち付けられるのを繰り返して次第に形成されていくため、厳しい寒さが一定期間以上続くことが条件になります。
年によって、そして見るタイミングや場所によっても様子が異なり、その瞬間だけの氷の芸術には息をのむばかり。
背景にそびえる磐梯山(ばんだいさん)とのコラボもまた絶景です。
通常は年が明けてから1月下旬頃に見ごろになることが多く、暖冬の年は一度も形成されないこともあるくらいですが、今シーズンは早くもこの時期に立派なしぶき氷が現れました。
そのくらい、この冬は12月の段階から日本付近に寒気がしっかり入りやすくなっていると言えます。
この先もクリスマス頃と年末頃に再び寒波が予想されているので、しぶき氷はまだまだ成長しそうです。
なお、しぶき氷を見に行くには猪苗代湖の駐車場から15分ほど歩く必要があり、その道は積雪や凍結していることが多いです。
歩きやすい靴と、湖を渡る風は冷たいですから万全の防寒具も用意しておでかけください!