みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

季節が1ヶ月早く進む場所 晩秋の豪雪地帯・酸ヶ湯(青森)

乾いた爽やかな空気朝晩の冷たい空気に秋の深まりを強く感じるようになってきました。

関東の平地でも、ところどころ紅葉している木々を見つけますが、こちらの場所ではすでに2週間ほど前に錦秋を迎えていました。 

このツイートをしている方は山岳ガイドをしていらっしゃる方で、酸ヶ湯温泉に宿泊する観光客を中心に、周辺のハイキングや、冬はバックカントリースキーに連れて行ってくれます。

東北に住んでいてもなかなか行けない八甲田の奥深くの絶景や、酸ヶ湯温泉旅館が見える位置の定点カメラが魅力的で、私はいまだにほぼ毎日チェックしています。

 

10月14日に紅葉し始めた酸ヶ湯は、その後19日には輝くような色合いになってきました。

青空とのコントラストがまぶしい。

そして、3日ほど前にはもう、ところどころ落葉し始めました。

 そして、あれよあれよという間に、今朝のツイートがこちら。

すっかり落葉した森はまるで粉砂糖を振りかけたように、裸の枝が陽の光に白く照らされ、背後に見える八甲田山系の峰は雪化粧。

八甲田山系では10月15日に初冠雪してから、すっかり冬の装いです。

 

この酸ヶ湯温泉の近くには、現存する気象庁のアメダスとしては史上最も深い積雪を記録した観測地点があります。

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青森県内のアメダス一覧(気象庁HPより)

上図の画面中央付近、「青森」や「青森大谷」の下にあるのが酸ヶ湯のアメダスです。 

このあたりは雪が積もり始めるのが早く、冬の前半のうちにあっという間に1メートルを超えて、冬の終わりから春までの長い期間、3メートル超の積雪が続きます

私が以前、酸ヶ湯温泉を訪れたときも、3月中旬にも関わらず積雪は3メートル80センチありました。

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酸ヶ湯温泉の雪景色。淡いブルーの空が雪と雲に解けていく。(2017年3月)

 酸ヶ湯では以前、積雪が5メートル56センチに達したことがあるので、念のため酸ヶ湯アメダスの積雪計は8メートルまで測れるようになっています。

全国のアメダスでここだけの特別仕様です。

 

そんな酸ヶ湯周辺は、絶景の宝庫でもあります。

さきほどのガイドさんの最近のツイートでも、真っ赤に染まったキャンプ場や、

 色づきが進む毛無岱(けなしたい)の様子が日々綴られています。

本州の他の場所と比べて、季節が1ヶ月早く進む酸ヶ湯。

癒しの景色を眺めながら、いつもの時間の流れから少し身を離して過ごしてみると、普段とは違う発見があるかもしれません。