みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

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昼より夜が人気!心洗われる円通院紅葉ライトアップ(宮城・松島町)

東北では今週8日に青森、そして昨日9日には盛岡初雪が観測され、立冬に合わせたかのように冬が始まっています。

が、東北南部ではまだまだ平地の紅葉が見頃

私の好きな東北紅葉スポットは山が多いのですが、平地でのお気に入りの1つが、宮城県松島町(まつしままち)円通院(えんつういん)です。

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円通院は臨済宗のお寺で、伊達政宗の孫・光宗の菩提寺でもある。

日本三景の一つとして知られ、松島五大堂牡蠣小屋ど観光地としても人気の松島エリアですが、紅葉と言えばこの円通院は別格

中でも例年紅葉シーズンに行われる夜のライトアップは必見…なのですが、今年はライトアップが中止になってしまったということで、私が2017年に訪れたときの写真でお楽しみください!

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暗闇の中で照らされる紅葉は、昼間に陽の光のもとで見るのとはまるで違った装いになる。

円通院は、仙台藩の二代藩主忠宗(伊達政宗の子)の次男光宗伊達政宗の孫)が19歳の若さで亡くなった際に創建されたとされ、光宗の霊廟となっています。

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左右から覆いかぶさるような紅葉に囲まれて歩くと、いつの間にか日常を忘れる。

ライトアップ時にはその光宗のお霊屋(たまや)である三慧殿幻想的に照らし出されます。

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写真中央の建物(三慧殿)の中に厨子があり、白馬に乗った伊達光宗の像が安置されている。

庭園内は年によってアートが置かれていることもあり、私が訪れた年は竹の筒をくり抜いたような灯りのアートを楽しめました。

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様々な趣向を凝らしたライトアップは、見どころが多すぎて退屈する暇もない。

江戸時代を代表する作庭家がデザインしたという庭園には真っ赤に燃えるような妖艶なモミジだけでなく、

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こちらを誘うような、妖艶なモミジ

青々とした葉も混ざっていて、美しいコントラストを描き出します。

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青い葉があってこそ赤や黄が引き立つ

参拝者が必ず立ち止まって写真を撮るのが、こちらの「心字の池(しんじのいけ)」

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風が穏やかな夜は見事な逆さ紅葉が描かれる「心字の池」

池の周りの木々が水面に映し出されて、えもいわれぬ光景です。

風で池の水面にが立っているとここまで綺麗に映らないので、地元・宮城県民は穏やかな夜を狙って訪れる人も多いほど。

これは是非、是非とも現地で本物を見てほしい

 

松島屈指の絶景・円通院の紅葉ライトアップ。

来年は無事に見られることを願って、そして、ぜひ皆さんの「行きたいとこリスト」に入れておいてください!