国産ワインと言えば多くの人が最初に思い浮かぶのが山梨県の甲州ワイン、もう一か所思い付くとしても長野か北海道といったところでしょうか。
でも実は、東北はワイナリーの多い地域。
東北6県すべてにワインの醸造所が存在します。
その中で今日ご紹介するのは、岩手県花巻市(はなまきし)にあるエーデルワインです。
エーデルワインは、岩手県産のぶどうにこだわってワインを作り続ける、東北の中でも古株のワイナリーです。
ワイン造りが始まったのは1960年代で、1980年代には国内外のコンクールで賞を取るようになりました。
2018年には、オーストリアのウィーンで開催される世界最大級の国際ワインコンクール「AWC Vienna」で、日本のワイナリーとして唯一ひとつ星を獲得し、以降3年連続で星を維持しています。
エーデルワインのある岩手県花巻市の大迫(おおはさま)は、岩手県を南北に走る北上山地の最高峰・早池峰山(はやちねさん)のふもとにあります。
北上山地には日本有数の古い地層があり、岩手が生んだ童話作家・宮沢賢治の作品にも登場する珍しい岩石や地層が存在します。
はるか昔に生まれた地層に含まれる石灰質はぶどう作りに適した土壌を形成し、この弱アルカリ性の土壌と岩手の冷涼な気候とが、大迫のぶどうのテロワール。
切れのある酸味が特徴のワインを生み出します。
(エーデルワイン公式Facebookより。栽培品種はメルロー、リースリング・リオン、カベルネ・ソーヴィニョンなど多数。)
エーデルワインの商品はリーズナブルなものから高級なものまで幅広く、安いものは1000円台から手に入ります。
が、残念ながらと言いますか当然ながらと言いますか、やっぱり「ひとつ星」の実力を感じられるのはお値段の高いワインです。
とはいえ、ちょっと普通に買うには高いなぁ…という印象の方が多いと思いますので、おすすめは「ふるさと納税」です!
(下記ページの真ん中より少し下ぐらいにふるさと納税の案内があります。)
岩手のワインづくりは、昭和20年代に東北を直撃した台風によって農業が深刻な被害を受け、その復興の過程でぶどう栽培が推奨されたことから始まっています。
災害を乗り越えてきた先人たちの強さと岩手のテロワールが作り出す個性的なワイン、ぜひご賞味ください!