みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

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【絶景×東北旅】vol.2(岩手)北も南も!咲き誇る花々とファンタジーの旅

日本で2番目に大きい都道府県・岩手県には、昔も今もファンタジーがいっぱい。

昔話や民話に登場する座敷童(ざしきわらし)やカッパの伝説、日本を代表する童話作家・宮沢賢治の世界観、そしてまるでジブリ映画に出てきそうな旅館まで、北も南もファンタジー満載です。

この記事では、県北と県南に分けて特にイチ押しの場所をご紹介します!

 

穴場がいっぱい!県北の旅

北国に咲き誇る15万株のチューリップ(軽米町)

軽米町(かるまいまち)の森林公園「雪谷川ダムフォリストパーク・軽米」では、毎年春になると景色が一変します。

軽米町の雪谷川ダムフォリストパーク・軽米。

雪谷川ダム湖畔に位置する広大な自然公園に植えられた約15万株のチューリップが4月下旬から5月上旬にかけて見頃を迎え、高さ16メートルの風車とともに異国情緒を醸し出します。

関東のチューリップ名所と比べて人が少ないので写真が撮りやすいのも魅力。

アスレチック遊具やキャンプ場もあるため大人も子どもも楽しめる場所になっていて、さりげなく木炭の資料室(軽米町は全国トップクラスの木炭生産地)まであってミニ窯での炭焼き体験もできます。

関東どころか岩手県民でも行ったことがない人が多いような場所であるにも関わらず、意外と一日楽しめる穴場です。

 

新緑も迫力抜群!高さ180メートルの奇岩「馬仙峡」(二戸市)

国の名勝にも指定されている二戸市(にのへし)の馬仙峡(ばせんきょう)。

最大の見どころは、日本一の大きさを誇る夫婦岩、男神岩(180m)女神岩(160m)の巨石です。

火山が生み出した硬い岩石が長い長い時間をかけて浸食されたことで出来たもので、断崖にそそり立つ姿は圧巻です。

岩手県二戸市の馬仙峡。紅葉の名所としても有名だが、新緑の季節も美しい。

岩手から青森へと流れ下る一級河川・馬淵川の上流部にあたり、岩、緑、水がおりなす造形美は今の季節ならでは。

男神岩にある展望台からは市内を一望でき、鮮やかな新緑とともに絶景を楽しめます。

東北新幹線も停まるJR二戸駅からはタクシーで5分という好立地も行きやすいポイントです。

 

座敷童に会える!?金田一温泉「緑風荘」(二戸市)

岩手の県北を訪れるならぜひ泊まりたい宿がこちら。

金田一温泉「緑風荘」です。

megumin1120.hatenablog.com

詳細は過去の記事に譲りますが、ここは今も座敷童が出ると言われ、全国からファンが集まる場所です。

もちろん普通に温泉としても名湯ですし、料理も美味しいので、日頃の疲れを癒やすにはぴったりです。

 

昭和と平成のファンタジーをいいとこどり!県南の旅

賢治のファンタジーに浸る空間「宮沢賢治記念館」(花巻市)

宮沢賢治と言えば『銀河鉄道の夜』や『風の又三郎』など日本を代表するような童話の数々を生み出した有名な作家ですが、知っているようで実はよく知らない……という人も多いはず。

宮沢賢治記念館では賢治の生涯から作品に登場する岩手の山や川、そして貴重な手書き原稿までまるっと見ることができます。

宮沢賢治記念館の入り口には猫の事務所が設けられている。

記念館の外には賢治が設計した日時計や色とりどりの花が咲き誇る花壇があり、文字資料だけでなく五感で賢治の世界を感じることができます。

奥の白い棒のようなものが立っている花壇が日時計になっている。

子どもも大人もはしゃぐ!「宮沢賢治童話村」(花巻市)

賢治の世界を気軽に楽しむには、こちらの童話村がおすすめ。

宮沢賢治童話村はこの建物のみ有料で、他の庭や森などは無料で入れる。

記念館とは対照的に文字資料は少なく、童話の世界観を立体化したような園内を歩きながら満喫できます。

宮沢賢治童話村の入り口から右手側に広がる森の中。

県北の旅のところで軽米町のチューリップ名所は関東と違って人が少ないという話を書きましたが、こちらもやはり、いわゆる"映えスポット"であるにも関わらず写真が撮りやすいのも嬉しいポイントです。

宮沢賢治童話村の中心部分にある庭。

まるでジブリの世界!?鉛温泉「藤三旅館」(花巻市)

岩手の県南を訪れるなら一度は泊まりたい場所が、鉛温泉です。

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ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に出てくる「湯屋」にそっくりな「藤三旅館」は、昭和のファンタジー作家である宮沢賢治が繰り返し訪れたことでも知られています。

昭和と平成のファンタジーが交錯するこの場所はもちろんお湯も食事も最高で、さらに近年は別館「心の刻 十三月」も新設され、昔ながらの本館とラグジュアリーな新館を選ぶことができます。

 

おまけ:新緑の世界遺産を歩く

別の記事でもご紹介していますが、岩手にある世界遺産の一つ・中尊寺も緑が気持ちいい季節です。

megumin1120.hatenablog.com

中尊寺は広大な敷地の一番奥に近いところに有名な金色堂があり、往復90分ほど歩きますが、今は歩くのに一番いい時期。

中尊寺のある平泉町は上記でご紹介した花巻市から比較的近いので、あわせて訪れるのもおすすめです。