雪の多い地域ではこの時期、一面真っ白な雪原に、不思議な物体が現れることがあります。
🏔️雪山にて…#スノーローズ ❄️🌹
— やっこ(⑉˙ᗜ˙⑉)✨ #植物写真を撮りたい2022 (@photo_Yakko) February 11, 2019
ちっちゃいのいっぱい出来てた‼️
葉っぱ?茎?巻き込んでる😁④#雪まくり #私が見てる世界 #花空鳥虫等撮ってます #写真撮るの好き pic.twitter.com/H6YGp34soE
これは…、雪でできた海苔巻き?それともロールケーキ??
いやロールの真ん中が空洞ぽいからロールケーキよりむしろバームクーヘンかな…。
そもそもバームクーヘンだとして、誰が作ったのかしら…?
そんな想像を掻き立てるこの物体は、実は自然に発生したもの。
雪が降って積もったあと、気温が0℃くらいに下がった状態で局地的に風が吹くと、雪が層状にめくれ上がって回転し、こんなふうにロール状になることがあります。
「雪のロールケーキ」 #四国 #愛媛県 #西条市 #雪 #スノーロール #雪ロール #雪のロールケーキ #雪まくり pic.twitter.com/HBZXbloLuA
— 旅路 (@studio_tabiji) March 18, 2021
大きさは様々で、高さが10センチ程度のものもあれば、1メートルを超えるものもあります。
『大地の芽吹き・大地の芸術祭の里 No.1 「雪まくり」松代室野』自然が作る「雪だるま」とも言われ、風によって積もった雪がまくり上げられ、ロール状の形状が作られます。こんなにたくさんできるのは非常に珍しいです。#大地の芸術祭 #アート #雪まくり #松代 #春 #芽吹き pic.twitter.com/bckQkTX3zD
— 【公式】大地の芸術祭 (@echigo_tsumari) March 19, 2019
雪が積もる寒い地域であれば出現するため、世界のあちこちで見ることができます。
そのため呼び名も国や地域によって様々。
日本では「雪まくり」と呼ぶ地域が多いですが、山形県では庄内地方を中心に「俵雪(たわらゆき)」と呼ぶ人が多数派。
確かにお米を入れる俵の形にも似ていますね!
俵は豊穣を想起させる縁起の良いモチーフ。
そのため、俵雪が多く現れる年は豊作になる、という言い伝えもあります。
海外ではたとえばイギリスでスノーローラー、ドイツでシェネーウェルチェンなど。
平坦なところでも発生しますが、少し坂道になっているようなところだとさらに回転がかかりやすく大きな雪まくりが出来ることも。
森の中で見つけた。#雪まくり #snowroller pic.twitter.com/dyHz0BA63J
— むらくも@北海道胆振地方 (@Murakumo_Ac) February 4, 2021
また、木の枝に積もった雪が落ちることがトリガーになる場合もあるようです。
ごく小規模な雪まくりなら、建物の屋根の上や、車のフロントガラスの上で発生することもあります。
#ノンストップ #fujitv #雪まくり
— chikae (@chikae68321070) January 26, 2021
「雪まくり」っていうんですね!数年前、都内でフロントガラスに積もった雪がロールケーキ状になっていてびっくりしたことが! pic.twitter.com/wjU1La0l2D
ちなみに風が吹かなくても気温の条件が満たされていれば、人の手でちょちょっと雪の層をめくって作ることもできるようですが、そこまで行くと最早、雪だるまとの区別がつきませんね。
逆に言えば、雪まくりは「自然が作った雪だるま」と言えるのかもしれません。