みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

海苔巻き?ロールケーキ?それとも米俵??雪と風のいたずら「雪まくり」

雪の多い地域ではこの時期、一面真っ白な雪原に、不思議な物体が現れることがあります。

これは…、雪でできた海苔巻き?それともロールケーキ??

いやロールの真ん中が空洞ぽいからロールケーキよりむしろバームクーヘンかな…。

そもそもバームクーヘンだとして、誰が作ったのかしら…?

そんな想像を掻き立てるこの物体は、実は自然に発生したもの。

雪が降って積もったあと、気温が0℃くらいに下がった状態で局地的にが吹くと、雪が層状にめくれ上がって回転し、こんなふうにロール状になることがあります。

大きさは様々で、高さが10センチ程度のものもあれば、1メートルを超えるものもあります。

雪が積もる寒い地域であれば出現するため、世界のあちこちで見ることができます。

そのため呼び名も国や地域によって様々。

日本では「雪まくり」と呼ぶ地域が多いですが、山形県では庄内地方を中心に「俵雪(たわらゆき)」と呼ぶ人が多数派。

確かにお米を入れる俵の形にも似ていますね!

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俵は豊穣を想起させる縁起の良いモチーフ。

そのため、俵雪が多く現れる年は豊作になる、という言い伝えもあります。

海外ではたとえばイギリススノーローラードイツシェネーウェルチェンなど。

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平坦なところでも発生しますが、少し坂道になっているようなところだとさらに回転がかかりやすく大きな雪まくりが出来ることも。

また、木の枝に積もった雪が落ちることがトリガーになる場合もあるようです。

ごく小規模な雪まくりなら、建物の屋根の上や、車のフロントガラスの上で発生することもあります。

ちなみに風が吹かなくても気温の条件が満たされていれば、人の手でちょちょっと雪の層をめくって作ることもできるようですが、そこまで行くと最早、雪だるまとの区別がつきませんね。

逆に言えば、雪まくりは「自然が作った雪だるま」と言えるのかもしれません。