今日5月2日は立春から数えて88日目の「八十八夜」です。
日本特有の「雑節」と呼ばれる暦の一つで、「夏も近づく八十八夜…」という茶摘みの歌詞でよく知られた暦でもあります。
この歌詞の通り夏が近づいて気温が上がってくる頃で、古くから農作業の目安としてこの頃に種まきや田植えをする習慣のある地域も。
ようやく畑に霜が降りなくなる頃ということから「八十八夜の別れ霜」という言葉もあります。
一方でまれに、八十八夜を過ぎてからでも一時的に強い寒気が流れ込んで霜が降りるほど冷え込むこともあります。
これを「九十九夜の泣き霜」と言い、自然を相手にする農業の厳しさを端的に表す戒めの言葉でもあります。
立春から99日目に霜が降りるというのはやや極端な状態ではありますが、それでも八十八夜や九十九夜を迎える5月上旬から中旬の時期というのは、南から勢力を増してくる暖気と北側にまだ残る寒気とが日本列島の上空でせめぎ合う時期です。
実際に気温もアップダウンが激しく、関東以北では山沿いを中心にまだ雪が降る時期でもあります。
必然的に心身の疲れもたまりやすい時期ですので、栄養と睡眠をしっかり取って、気温変化による負担を少しでも軽くするよう心掛けていきましょう。