みちなるみちのく

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ついに東北北部が梅雨明け!日本全国が「夏」に

今日7月26日、気象庁は東北北部の梅雨明けを発表しました。

平年より2日早く、去年2021年より遅い梅雨明けです。

2022年の梅雨明け(速報値)。今後気象庁において再度検討され、9月1日に確定版が発表される。(画像:気象庁HPより)

これで梅雨のあるすべての地域が梅雨明けしたことになりますが…、

正直なところ、本州付近に住んでいる人にとって今年2022年は、「梅雨明け」のニュースを聞いたあとも何度も「まるで梅雨」みたいな天候に見舞われ、なんなら今日も普通に雨が降っていたし、もはや梅雨って何なのだ!?と困惑する心地かもしれません。

以前の記事でも解説したことがありますが、

megumin1120.hatenablog.com

そもそも「梅雨」というのほ本質的に「曖昧に始まって曖昧に終わるもの」であり、梅雨入り発表日からきっちり雨が降り始めて梅雨明け発表日にきっちりやむ年は存在しません

にもかかわらず、「なんとなく雨が多い時期」による社会的影響が大きいために、気象庁は毎年苦労して梅雨入り・梅雨明けを発表し続けています。

予報官の中には「梅雨入りの季節が一年で一番憂鬱」という人もいるほどです。

そこまで苦労して発表された梅雨入り・梅雨明けの日付けは、梅雨が終わったあと気象庁において再検討され、毎年9月1日に確定版を発表することになっています。

というのも、まさに梅雨が進行している真っ最中においては、「今実際にこうなっている」という「実況」だけでなく「これから先こうなるだろう」という「予想」をもとに梅雨入り・梅雨明けを発表していて、「予想」については当たることも外れることもあるためです。

実際、たとえば2013年には関東甲信梅雨入り速報値は5月29日でしたが、確定値で6月10日に見直されるなど、大きく日付けが動くことも珍しくありません

ちなみに今年2022年梅雨入りはほぼ平年並みか遅いところが多かった一方で、

2022年の梅雨入り(速報値)。今後気象庁において再度検討され、9月1日に確定版が発表される。(画像:気象庁HPより)

さきほど掲載したように梅雨明けは平年より大幅に早かったところが多いため、

2022年の梅雨明け(再掲)

「記録的に短い梅雨」とも言われてきました。

再検討の結果、2022年の梅雨がどんな梅雨だったという結論になるのか、気象予報士としては注目したいところです。

ともあれ、日本全土が「夏」となった今、暑さとの闘いは不可避

この先の週間予報では、特に7月29日(金)ごろから全国的に猛暑が続く見通しとなっています。

www.jma.go.jp

熱帯の空気を日本へと送り込む太平洋高気圧が本気を出す夏本番

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