日本三大稲荷の一つ、宮城県岩沼市(いわぬまし)の竹駒神社(たけこまじんじゃ)では今、厄除けと招福を願う「夏詣(なつもうで)」の時期を迎えています。
もともと神社などでは6月末に「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」と言って、半年間(その年の1月~6月)の穢れを祓い清める行事をするところが多いですが、「夏詣」ではそこから残り半年間の平穏無事や無病息災を祈願します。
(2022年は7月1日~8月31日。詳しくは公式HPを参照)
当神社でも7月1日より8月31日までの期間、夏詣(なつもうで)を行うこととなりました💡
— 竹駒神社 / Takekoma Inari Shrine (@takekomainari) June 28, 2022
夏の装いに様変わりした竹駒さまに、是非お詣り下さい🦊⛩#竹駒神社 #お稲荷さま #竹駒さまの夏詣 pic.twitter.com/9ppW1NPPPj
境内の装いが普段と変わる神社が多く、この竹駒神社では見渡す限りの風鈴と風車がお出迎え。
見た目にも美しく、そして風鈴の音や、わずかな風にそよぐ風車の姿が、耳にも目にも涼やかな風景です。
岩沼市は県庁所在地の仙台市より少し南、仙台空港が立地する市です。
(仙台空港は岩沼市と名取市に、ほぼ半分ずつまたがっています。)
大都市・仙台に近いことからベッドタウンとしても知られ人口も多いですが、沿岸部に住宅が多く東日本大震災の津波では被害が大きかった自治体の一つでもあります。
震災後は住民主体の復興が進められ、現在では沿岸部に鎮魂と防災、それに憩いの場を兼ねたメモリアル公園「千年希望の丘」が完成しています。
その岩沼市にある竹駒神社は日本三大稲荷の一つと言われ(三大稲荷にどこを数えるかは諸説あります)、今年で御鎮座1180年という長い長い歴史を持ちます。
百人一首に登場する小野篁(おののたかむら)が東北の地に国司として派遣された際に創建したと伝えられ、江戸時代には仙台藩主伊達家の庇護を受け信仰を集めてきました。
竹駒神社はお稲荷さん、つまり稲荷神社ですから、古くから五穀豊穣や商売繁盛をはじめ、また現在では交通安全や縁結びなどのご利益を求めて、多くの人がお参りに訪れます。
お稲荷さんのシンボルでもあるキツネ(神様の眷属=使者と考えられている)を象ったモチーフも随所に見られ、ほっこり癒されるスポットでもあります。
悠久の時が流れる境内で感じる、風と音に癒される夏。
竹駒さまの夏詣で、いつもとちょっと違う夏のひと時を過ごしてみては?