夏限定酒はフレッシュでみずみずしい味わいのものが多いですが、今日ご紹介する「會津龍が沢」(あいづりゅうがさわ)は、まるで果物のようなみずみずしさを実現した純米大吟醸です。
ジャケ買いしたくなるような強そうでかっこいいラベルとは裏腹に、口に含むとものすごく軽い感覚。
そしてこの、喉を潤すみずみずしさは…、なぜか梨に似ている!!!のです。
果実に似ているというと甘いイメージを持たれそうですが、會津龍が沢はどちらかと言えば辛口。
しかもよくある純米酒のフルーティーな感じとはまた違って、とにかく軽く、とにかく潤す感じ。
まさに夏にぴったりのお酒です。
造っているのは福島県磐梯町(ばんだいまち)にある、榮川酒造(えいせんしゅぞう)。
(榮川酒造公式Facebookより)
明治2年創業(現在の会社は戦後に設立)の蔵元で、社名と同じ「榮川」(えいせん)という銘柄で東北を中心に広く知られています。
「會津龍が沢」は従来の「榮川」とは一線を画す、新しい銘柄です。
通年流通するタイプ(火入れをしたタイプ)もありますが、今回ご紹介している「夏ノ生酒」は火入れをしていない季節限定商品。
銘柄名に入っている「龍が沢」は、この地域にある龍が沢湧水のことで、環境省が選定する名水百選の一つでもある「磐梯西山麓湧水群」の代表地点です。
福島県の会津地方では水もお米もとびきり美味しいという話をこのブログでも何度か書いていますが、榮川酒造のお酒もやはり、会津の美味しい水と会津の美味しいお米の良さを最大限引き出しています。
(榮川酒造公式Facebookより)
會津龍が沢は下記オンラインショップで買うことができ、
また榮川酒造の伝統的な銘柄である榮川は下記オンラインショップでかなりの数の商品ラインナップが揃っています。
ちなみに會津龍が沢は、ネットで調べると「リンゴに似ている」という人もいるのですが、個人的にはやっぱり梨です。
話を聞いただけだと、とりあえず梨もリンゴもちょっと信じがたい、という心情の方が多いと思いますので、ぜひご自身で飲んで確かめてみてください!