8月に入ると東北各地では数々の大規模な夏祭りが競い合うように開催されます。
そのうちの一つが、東北随一の都市・仙台が誇る「仙台七夕まつり」。
毎年8月6日から8日にかけて絢爛豪華な七夕飾りが街の中心部を彩るこの祭りは今年2022年、3年ぶりに従来の規模での開催となりました。
夏が短い東北にとって夏祭りには格別の思い入れがある市民が多く、仙台七夕がようやく通常規模で開かれるというのは地元にとってはやはり特別なこと。
すでに東北から都内に引っ越して数年経っている私ですら、このニュースを見たときは本当に嬉しかったです。
仙台七夕まつりの詳しい解説は以前の記事に譲りますが、
その特徴は何と言っても「美しすぎる祭り」であること。
健康長寿や商売繁盛など様々な願いを込めて作られる七夕飾りが街の色を塗り替え、まるで別世界に迷い込んだような感覚になる光景は、ぜひ一度は見ていただきたい仙台自慢の絶景です。
私も仙台に住んでいたころ、七夕期間中の街の空気が大好きで、毎年祭りの1か月くらい前からずっとそわそわしていました。
約400年の歴史があると言われるこの祭りは、戦争や震災など様々な危機に直面してきましたが、そのたびに復活して、仙台の人々に新たな希望や勇気を与え続けてきました。
ちなみに、冒頭でご紹介したニュース記事の写真を見ると、このブログで掲載している過去の写真と比べて、七夕飾りの位置がかなり高いことに気づくかと思います。
今年は感染対策のため、七夕飾りの下端が地上2メートルの高さになるよう設置されているのです。
もともとは子どもでも触れられるくらいの位置に吊るされていて、風が吹くと七夕飾りを構成する和紙同士が触れ合って涼やかな音が耳元でするのも魅力の一つでしたが、こればかりは仕方ありません。
今日(8月6日)から始まった仙台七夕まつりは、明後日8月8日まで続き、報道によると3日間で200万人の人出を見込んでいるそうです。