みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

夏の夜に舞う圧倒的あでやかさ —— 青森ねぶた祭④ 来年以降に向けて

東北が誇る祭りの1つ、青森ねぶた祭(例年8月2日~8月7日)

今年2020年は中止となった祭りの魅力をお伝えするために、今日まで連載で記事を書いてきました。

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今日はその最終回。

4.来年以降に向けて…青森ねぶた祭の楽しみ方

をお伝えします!

 

青森ねぶた祭は、毎年8月1日に前夜祭と花火大会、そして8月2日から7日に本番を迎え、2日から6日に「ねぶた」の運行、そして最終日の7日の運行との海上花火・海上運行があります。

運行される大型「ねぶた」の数は日によって異なり、8月6日がもっとも多く、この日は混雑もピークに達します。

 

最終日の海上運行というのは青森港周辺の海を台船に乗った「ねぶた」が運行するもので、もちろんこちらも魅力的ではあるのですが、今回の記事では、「ねぶた」を間近で見られる通常の運行についてお伝えします。

(海上運行についてはまた後日掲載予定です!)

 

連載初回の記事で、青森ねぶた祭は「ねぶた」「お囃子」「ハネト(跳人)」の3つで構成されると書きました。

 

祭り期間中に運行される「ねぶた」は大型のものだけでも20を超え、JR青森駅や県庁、市役所を含む市内中心部約3.1キロにわたり練り歩きます。

それぞれ太鼓をしつらえた台車を先頭に、お囃子を演奏する人、踊り手であるハネト(跳人)、そして「ねぶた」の順に道を進んでいきます。

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1台の「ねぶた」とともに歩く人数は、数千人規模になることもある。

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心に響く「ねぶた囃子」は、沿道の者に時を忘れさせる。

このうち、ハネト(跳人)というのは聞きなれない人が多いと思いますが、文字通り「跳ねる人」たちのことです。

花笠赤いタスキなど鮮やかな衣装に身を包んで、1台の「ねぶた」につき、500人から多いときは2000人ほどのハネト(跳人)が付き添い、祭り期間全体では合計9万人ほどが参加します。

青森ねぶた祭特有の「ラッセラー」の掛け声とともに力強く跳ねると、彼らの体に付けられたが鳴り響き、すべてが大きなうねりとなって、沿道の人たちのへと流れ込んでいく。

他では味わえない、凄まじい一体感です。

 

実はこのハネト(跳人)、誰でも自由に参加することができます。

 

正確には、ハネト(跳人)の正装を着てルールを守るなら誰でも、特に申請や登録をせずにその場で参加可能です。

 

ハネト(跳人)の正装とは、花笠、白地の浴衣、タスキ、しごき、足袋…と、ざっと10点ほどのセットですが、青森市内の衣料品店や百貨店でセットで用意されている(レンタルで数千円から、全部購入すると1万円前後)ので、手ぶらで青森に到着しても問題ありません。

更衣室を貸してくれたり、着付けまで手伝ってくれるお店もあります。

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もとは一部地域で流行した女装から始まったとされる、色鮮やかなハネト(跳人)の正装。彼らが跳ねながら落とした鈴を拾った人には、幸運が訪れると言われている。

ルールと言っても難しいことはなく、ゴミを投げ捨ててはいけませんとか、救急車が来たら道を空けましょうとか、ごく一般的な常識を守ってくださいということです(青森ねぶた祭実行委員会HP参照)

 

跳ね方も特に難しいことはなく、お囃子と「ラッセラー」の掛け声とともに片足ずつ、右で2回、左で2回という具合にぴょんぴょんと跳ねるのをひたすら繰り返すだけ。

周りの人に合わせながら見よう見まねでやっているうちに、我を忘れて祭りと一体になることができます。

 

沿道から見物したい場合は、有料観覧席を購入することもできますが、他の人の邪魔にならないよう気を付ければ、観覧席の後ろに立って見ることもできます。

(私は過去2回、立って観覧したことがあります。)

小さなお子さんと一緒に行く人や、撮影に集中したい人は、有料観覧席がおすすめです。

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やはり、動いている「ねぶた」が一番かっこいい。

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時折、観客に向けて傾けられる「ねぶた」。一瞬で表情が変わりハッとする。

祭りのうねりの中へ身を投じるのもよし、沿道からひたすら見入るのもよし。

そしてそのどちらでも、心が「じゃわめく」(津軽の言葉で、血が騒ぐ、わくわくする)こと間違いなしです!

 

 来年こそ現地で、ぜひ多くの人に、あの熱気丸ごと味わってほしい。

そう願うばかりです。

 

さて、東北の夏祭りシリーズ、次回からは秋田竿灯祭りをご紹介します!