前々回の記事から、東北三大祭りの一角を担う青森ねぶた祭の魅力について、連載でお伝えしています。今日はその3回目です。
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【前々回】1.青森ねぶた祭とは…その起源と現在
【前回】2.「ねぶた」の魅力 megumin1120.hatenablog.com
【今回の内容】3.いつでも祭を体感!ワ・ラッセ
【次回の内容】4.来年以降に向けて…青森ねぶた祭の楽しみ方
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3.いつでも祭を体感!ワ・ラッセ
2020年の夏は青森ねぶた祭を含む東北の主要な祭りがほとんど中止され、またそもそも開催される年でも、その日程に合わせて現地に行くのはなかなか難しいという人もいます。
2011年に完成した「ねぶたの家 ワ・ラッセ」はJR青森駅から徒歩1分。
どんな年でも、どの季節でも、ねぶた祭を体感できる場所です。
印象的な外観の建物は、オランダ人建築家や、カナダを拠点とする建築事務所などによってデザインされ、「海外から見た日本の"和"」を象徴しているように感じます。
外観だけでも見応えのある建物の内部へ進むと、迫力満点の「ねぶた」が迎えてくれます。
青森県内各地のねぶた・ねぷたの歴史や文化についての解説もわかりやすく、展示のレイアウトもよく考えられていると感じます。
ねぶた囃子が演奏される時間もあり、”祭り”の臨場感いっぱいの空間です。
この「ワ・ラッセ」には、個人的にひそかなお気に入りポイントがあと2つあります。
1つは、「ねぶた」の下絵が見られることです。
2次元だった下絵が3次元の「ねぶた」になる、そこまでの工程にいったいどれだけの人が関わり、どれだけの技がつぎ込まれているかと想像するだけで、胸が熱くなります。
そしてもう1つは、「ねぶた」を上から見られること。
祭り本番では沿道など”下から”見ることが常ですが、「ワ・ラッセ」では高低差のある内部構造になっているため、"上から"の視点で、つまり祭りの時とはちょっと違う面持ちの「ねぶた」を楽しめるのです。
さぁ、あなたも「ねぶた」の魅力に惹き込まれたら、あとは現地に行くだけ!
次回は青森ねぶた祭の最終回、「来年以降に向けて…青森ねぶた祭の楽しみ方」をお伝えします!!
♪♪♪おまけ♪♪♪
※「ねぶたの家 ワ・ラッセ」では現在、感染症対策のため、館内イベントを縮小しています。また、観覧時は人と人との距離を十分取ってください。
入館料:大人620円、高校生460円、小中学生260円(2020年8月現在)