みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

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年間通して活躍!見た目も機能も優秀な曲げわっぱ(秋田・大館)

先週からお題「#買って良かった2020に合わせて色々ご紹介していますが、今回はこちら

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2021年のおせちは曲げわっぱに入れてみた。

おせち料理…ではなく、主役は器です。

2020年2月に秋田県大館市(おおだてし)で手に入れた、曲げわっぱのお弁当箱。

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秋田杉のなめらかな手触りが肌になじむ曲げわっぱ。表面に仕上げの塗装がされているものなら、普通の食器洗い洗剤で洗うことができる。

本来はお弁当用ですが、とても気に入っているのでおせちを入れてみたら、我ながらかなり良い感じ。 

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お重箱よりやや深さがあるので少し入れづらいが、木肌の色はどんなおせちにも合う。

見た目の美しさもさることながら、手になじむ曲線、そして意外に思われるかもしれませんがかなり軽いので、扱いやすいという機能美も兼ね備えています。

曲げわっぱの器は、完成品を現地(秋田県)またはインターネットで購入することもできますし、現地では組み立てを体験することができます。

www.magewappa.co.jp

体験する場合は、あらかじめ途中まで出来ているキットを使って、職人さんに教えてもらいながら最後の組み立て工程に挑戦します。

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(左)体験用キット(右)職人さんがわかりやすく教えてくれる。

ちなみに、体験用キットではすでに側面が曲がった輪っか、つまり「曲げわっぱ」状態になっていますが、体験工房の一画では、このように側面を曲げるための作業場も見学することができます。

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左の浴槽のような容器の中で熱湯にくぐらせた木材を、右のように重たい丸太に沿わせながら曲げていく。

曲げわっぱは国の伝統工芸品に指定され、また質の高い秋田杉(あきたすぎ)を使って職人の手仕事で作られているため、完成品を買う場合も、そして体験させていただく場合も、決して安いものではありません

それでも、私たちが生活の中で使おうとしなければ、いずれ博物館でしか生きられない存在になってしまう。

そんな思いを抱きながら、できるだけ日常に曲げわっぱを取り入れたいと考えています。

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和のイメージの曲げわっぱも、意外とコーヒーに似合う。

 なお、上で紹介した大舘工芸社が扱っている曲げわっぱの食器は、ほとんどのものが表面にコーティングを施してあるため、一般的な食器洗い用洗剤(中性洗剤)で洗うことができますが、水に浸けたまま長時間放置したり、洗ったあと水分を拭き取らずに置いておくと、傷んでしまうことがあります。

また、お弁当として使うときは、箸の先で表面を傷つけないようお弁当カップ(冒頭のおせち写真で使っているような)を使用するのがおすすめです。

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曲げわっぱ製品はお弁当箱が有名だが、かなり多様なラインナップがある。

ともあれ、いくつか注意点はあれど、おそらく皆さんが想像しているよりもずっと、扱いやすいアイテム。

新しい年、普段の生活に何かちょっと新しいものを取り入れたいという方は、1つ手に取ってみてはいかがでしょうか。