先週からお題「#買って良かった2020 」に合わせて色々ご紹介していますが、今回はこちら。
おせち料理…ではなく、主役は器です。
2020年2月に秋田県大館市(おおだてし)で手に入れた、曲げわっぱのお弁当箱。
本来はお弁当用ですが、とても気に入っているのでおせちを入れてみたら、我ながらかなり良い感じ。
見た目の美しさもさることながら、手になじむ曲線、そして意外に思われるかもしれませんがかなり軽いので、扱いやすいという機能美も兼ね備えています。
曲げわっぱの器は、完成品を現地(秋田県)またはインターネットで購入することもできますし、現地では組み立てを体験することができます。
体験する場合は、あらかじめ途中まで出来ているキットを使って、職人さんに教えてもらいながら最後の組み立て工程に挑戦します。
ちなみに、体験用キットではすでに側面が曲がった輪っか、つまり「曲げわっぱ」状態になっていますが、体験工房の一画では、このように側面を曲げるための作業場も見学することができます。
曲げわっぱは国の伝統工芸品に指定され、また質の高い秋田杉(あきたすぎ)を使って職人の手仕事で作られているため、完成品を買う場合も、そして体験させていただく場合も、決して安いものではありません。
それでも、私たちが生活の中で使おうとしなければ、いずれ博物館でしか生きられない存在になってしまう。
そんな思いを抱きながら、できるだけ日常に曲げわっぱを取り入れたいと考えています。
なお、上で紹介した大舘工芸社が扱っている曲げわっぱの食器は、ほとんどのものが表面にコーティングを施してあるため、一般的な食器洗い用洗剤(中性洗剤)で洗うことができますが、水に浸けたまま長時間放置したり、洗ったあと水分を拭き取らずに置いておくと、傷んでしまうことがあります。
また、お弁当として使うときは、箸の先で表面を傷つけないよう、お弁当カップ(冒頭のおせち写真で使っているような)を使用するのがおすすめです。
ともあれ、いくつか注意点はあれど、おそらく皆さんが想像しているよりもずっと、扱いやすいアイテム。
新しい年、普段の生活に何かちょっと新しいものを取り入れたいという方は、1つ手に取ってみてはいかがでしょうか。