みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

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早春の情景表す雛祭りのシンボル 菱餅に込める親の思い

今日3月3日は、全国の多くの地域で雛祭り。

今週のお題「雛祭り」ということで、東北には雛祭りが4月3日になる地域があったり、雛人形の並べ方が京都式の地域もあるという話を先日の記事に書きましたが、

megumin1120.hatenablog.com

それぞれの地域独自の文化が多い雛祭りでも比較的共通して飾られるのが、菱餅(ひしもち)ではないでしょうか。

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菱餅のルーツは結構複雑で、実はもともと赤・白・緑の3色だったという説から、4色とか5色だったという説まであって、あまり細かいことを論じるのに意味はないのかもしれません。

それでも、現在残る菱餅のほとんどは赤・白・緑の3色

これは、赤が魔除け、白が清純、緑が健康を表すという説があり、女の子の健やかな成長を願う親心がよく表れています。

また、赤は花、白は雪、緑は草の色に見立てられているという説もあります。

残雪の合間から草木の芽吹き花が咲いていてく…、そんな早春の情景をよく表しています。

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どの説もきっと、それぞれ伝わってきた地域があって、どれが正しいとか間違っているとかいうことはなく、互いに重なり合いながら今の菱餅につながっているのかもしれません。
ちなみに先日の記事で、山形の珍しい雛菓子と京風のお雛さまについて書きましたが、雛人形とともに飾ることに多いつるし雛も、山形には独特のデザインが存在します。

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(画像:山形県HP)

傘福(かさふく)と呼ばれるこのつるし雛は、文字通り傘の下に縁起の良い飾りがたくさん吊るされ、これも北前船が山形に伝えた京都文化の影響だと考えられています。

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おめでたいや、三角の形をした薬袋、災いが去るという「さるっこ」など、子どもが無事に健やかに育つようにという親心が垣間見られるモチーフばかり。

菱餅と同じように、女の子の幸せを願う親心は今も昔も変わりません。

なお、雛祭りの後は雛飾りをすぐに片づけなければならないという迷信がありますが、急いでしまおうとして雨の日に片づけてしまうと、梱包の内部に湿気が入って、カビなどの原因になってしまいます。

明日は関東をはじめ晴れる地域が多いものの、西日本では雨の地域があるため、雛人形は一旦後ろを向けておいて、晴れて乾燥した日を待って片づけた方が、お人形が長持ちしそうです。