みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

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伝承野菜を紐解く⑥ よすけかぶ / オレンジカリフラワー

山形県真室川町(まむろがわまち)の農家さんからお取り寄せしている野菜を紹介する「伝承野菜を紐解く」シリーズ。

その⑤を書いてから今回までだいぶ間が空いてしまいましたが、今回は地かぶの1種である「よすけかぶ」と、そして伝承野菜ではありませんがちょっと珍しい「オレンジカリフラワー」をご紹介します。

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おまかせお取り寄せ野菜(左)と、よすけかぶ(中央)、オレンジカリフラワー(右)

地かぶとは特定の地域でのみ育てられ受け継がれてきたかぶの総称で、同じ山形県内でも、そして同じ真室川町内でも、地区ごとに異なる品種のかぶが伝承されています。

そのうち今回いただいたのは「よすけかぶ(與助かぶ)」

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直径は5センチくらいしかないが、長さは20~30センチと、かなり細長い「よすけかぶ」。

まるで大根のような長い形ですが、かぶの仲間

地面から出ている部分は赤紫色になっていて、これは地かぶ全体的に通じる特徴でもあります。

皮が赤紫色の部分も含めて内部は白で、肉質は柔らか

我が家ではまずポトフにしていただきました。

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よすけかぶ・にんじん・ソーセージのポトフ。

食べてみると、なるほどこれは大根でなくかぶだと納得する食感。

少し繊維質が多いですがかなりほっくりしているので食べやすいです。

シンプルな浅漬けも美味。

パリパリとした食感で、食べていて楽しいです。

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よすけかぶの浅漬け。塩もみして水分を抜いてから、酢・砂糖・顆粒だしで漬けている。

そしてもう一つが、オレンジカリフラワー

そもそも実は、普段よく見る白いカリフラワーは、花蕾(私たちが通常食べる部分)を外葉がしっかり覆った状態日光が当たらないようにすることで白く育ったもので、日光が当たるとオレンジ色になる性質があります。

外葉が花蕾を覆わないようにしてその性質を利用し、さらに綺麗なオレンジ色になるよう品種改良されたのがオレンジカリフラワーです。

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オレンジというより山吹色に近い、オレンジカリフラワー。

全国的にも生産量が少なくあまり出回っていない野菜ですが、最近は産直などで置いているところも増えつつあるようです。

オレンジカリフラワーは生で食べることもできますが、加熱するとさらに色が濃くなり、まさに「オレンジ色」になります。

ということで、まずはシンプルに茹でて、和風ピクルスにしてみました。

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オレンジカリフラワーの和風ピクルス。酢と砂糖、白だしで漬け液を作っている。

確かに加熱前より色鮮やか

クセがなく色んな味付けに合いそうな感じで、しゃくっとした食感も美味しい。

そしてこちらもおすすめ。

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オレンジカリフラワーのフリット。普通の天ぷらを揚げる時と同じ衣でOK。

天ぷら衣をつけてフリットにしたもの。

これは私の中でかなりのヒットでした!

サクサク&ジューシーな食感がたまらない。

ハーブソルトや岩塩をつけて食べるとご飯もお酒もすすむ一品になります。

 

今回は、よすけかぶオレンジカリフラワーをご紹介しました。

他にもまだまだご紹介したい野菜があるので、引き続きこのシリーズで書き綴っていきたいと思います!