盛岡冷麺(もりおかれいめん)の知名度は年々上がってきていると感じますが、それでも東北に住んだことのない人にとっては今も謎の食べ物かもしれません。
冷やし中華とは違って、もちもちと歯ごたえのある麺が特徴で、少し透き通ったような、ツルツルした麺が使われています。
上に載せる具材は、キムチ・野菜・果物・チャーシュー・茹で卵が基本。
果物ってどういうこと!?と思われそうですが、なぜか果物はほぼ必須です。
(キムチの辛味を和らげるためとか、色々説があります。)
しかも一番よく使われるのはスイカです。
(季節によって、桃やラ・フランスやりんごなど色々あります。)
始まりは盛岡在住の麺職人が朝鮮半島の冷麺をアレンジしたことだと言われていて、確かにじゃがいものでんぷんを麺に使ったりキムチで辛味を出すところなどは朝鮮半島に伝わる冷麺と共通しています。
ただ、韓国料理屋さんなどで冷麺を食べたことがある人はご存知かと思いますが、朝鮮半島の冷麺はそば粉を使っていて灰色がかっています。
対して盛岡冷麺は黄色がかった白っぽい麺で、わりと雰囲気の違う食べ物です。
東北に住んでいた頃は岩手に仕事や用事があるたびに「ぴょんぴょん舎」(岩手県内でも最も知られている冷麺のお店の一つ)などに寄って盛岡冷麺を堪能していたのですが、最近ではなかなか気軽に食べに行けないのを残念に思っていました。
が、最近、近所のスーパーで盛岡冷麺を発見したのです!
常温で1か月くらい保存がきくタイプの麺で、スープとキムチの素とのセット。
これはおうちで作るしかない…!
ということで、おうちで盛岡冷麺しました!!
残念ながらこの日は近くのスーパーでスイカが売り切れていて…、
皆さんお揃いで盛岡冷麺を作っていた、ということは無いと思いますので、おそらく暑かったし週末だったし特売日だったので売れてしまったのだと思われます。
仕方なくパイナップルで代用しましたが、問題なく美味しくできました!
もちろんお店で食べるのとはどうしても違いますが、それでも十分堪能できます。
この独特のもちもちつるつるした麺は、やっぱり何度食べてもたまらない。
そしてさっぱりした味付けながらも具沢山なので、お素麺とかお蕎麦とかで済ませるランチが多くなるこの時期に、しっかり食べることができて夏バテ防止にもなりそうです。
ちなみに盛岡冷麺は、キムチの量(辛さ)を選べたり、あと「別辛」と言って、キムチを別の小皿に入れて出してもらって自分で食べながら量を調節できたりするお店も結構あります。
辛いのが苦手な人も安心です!
盛岡冷麺、食べたことがある人もない人も、今はおうちで、そして落ち着いたら岩手で、ぜひ堪能してください!