みちなるみちのく

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秋田に行ったら必ず食べたい!進化を続ける名物ババヘラアイス

今週のお題「好きなアイス」と来たらこのババヘラアイス書かずには終われない

今日ご紹介するのは、秋田県内を車で移動していたら必ずと言っていいほど目にする、名物「ババヘラアイス」です。

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秋田名物「ババヘラアイス」は、こんなパラソルが目印。赤と黄色の2色の場合もあれば、青が入っていることもある。

このアイスが出没するのは、主に秋田県内の国道沿い

車を走らせていると突然、道端にパラソルを目撃することがあります。

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秋田県を訪れたら一度はぜひ食べたい、ババヘラアイス。

ここで買えるのがババヘラアイス

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ババヘラアイスの一例。後述のように、見た目は売り子によりさまざま。

もともとは売り子の多くがおばあさんだったので、おばあさん(ババ)が金属のヘラを使ってコーンに盛ってくれるアイスということで「ババヘラアイス」でした。

当時、ほうかむりをして農作業からそのまま出てきたような売り子の姿が、「近所のおばあちゃん」を思い出させるからなのか、名前が生まれた経緯ははっきりしていませんが、ともあれ秋田だけでなく東北のかなり広い範囲で「ババヘラアイス」は共通語です。

 

アイスは基本、ピンクと黄色の2色

色は着色料でつけているので、ピンクと黄色の部分で味の違いはありません(笑)

ほどよく甘くてシャーベット状のアイスが、口の中で心地よく溶けます

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アイスはドラム缶のようなミルク缶のような金属の筒状の缶に入れられている。

主に道路脇や道の駅、それに高速道路のパーキングエリアなどでよく見かけますが、イベント会場にも出店していて、そういった場所では男性の売り子も見たことがあります。

老若男女の売り子が登場しても、ババヘラアイスはババヘラアイス

パパヘラとかギャルヘラにはなりません。

コーンにアイスを盛る方法や量は売り子ごとに個人差があり、わりと「目分量」な感じです。

ただ、最近はバラのような形にきれいに盛る人(「バラ盛り」と言ったりします)が多い印象があります。

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色の出し方や盛り方まで個人差があり、それぞれのババヘラアイスとは一期一会。

ピンクと黄色が基本ですが、イベント会場では変わった色のアイスに出会うことも。

(イベント出店だと、宮城や福島に登場したこともあります。)

盛り方とともに色も進化して、ババヘラアイスは古くて新しいアイスになりつつあります。

www.asakaze.net

ちなみにババヘラアイスのアイスは複数の製菓会社が作っていて、そのうちの一つである進藤冷菓という会社が2000年代に「ババヘラ」で登録商標を取った結果、各社のHPにおける表記微妙に違います

商標を持つ進藤冷菓は「ババヘラ・アイス」とナカグロ(・)を付けた表記、

babahera.net

そして別の会社(児玉冷菓)では「ババヘラアイス」となっていて、

www.kodama.in.arena.ne.jp

はたまた「ババヘラアイスパラソル」と表記している会社(杉重冷菓)もあります。

www.namahage.ne.jp

とはいえ細かい違いはさておき、広く長く愛されているアイスに変わりはありません。

ちなみに「おうちでババヘラアイスを楽しむ」セットも最近は販売されているようで、販売会社によって内容や価格はそれぞれ違いますが、お子さんと一緒に「バラ盛り」に挑戦してみても楽しそう。

babahera.net

その名とともに独特な雰囲気を持つご当地アイス、ババヘラアイス

落ち着いたらぜひ、秋田に足を運んでみては。