みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

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おやつにも熱中症対策にも!みちのく夏の定番「冷やし甘酒」

最近は健康・美容ブームもあって注目度が高まっている「甘酒」

実は、俳句の世界では夏の季語です。

そして東北では、「夏に飲む冷たい飲み物」として「冷やし甘酒」を思い浮かべる人も多いくらい、身近な飲み物でもあります。

今週のお題「冷やし◯◯」に合わせてお送りするのは、夏の強い味方「甘酒」の話題です。

最近は冷やし甘酒を自販機やスーパー・コンビニで見ることも多くなった。

甘酒は大きく2つのタイプがあって、酒粕から作るタイプと、米と麹から作るタイプがあって、後者なら独特の香りも少なくて比較的飲みやすく、しかもノンアルコールです。

東北ではこの米と麴タイプの甘酒をよく飲む地域が多く、自宅で作るという家庭も少なくありません。

古くからの穀倉地帯であることから、お米にまつわる加工品は代々自家製、という家が多いのでしょうか。

麹が手に入れば炊飯器で手軽に作れることもあって、子どものおやつに出す家もあります。

手作りの甘酒はお米の粒々が残って素朴な食感に。

甘酒は「飲む点滴」とも呼ばれるほど、栄養が豊富

熱中症夏バテの防止に役立つだけでなく、ビタミンB群アミノ酸など美容・アンチエイジングにも嬉しい栄養素が多いため、近年ますます注目されています。

夏にぴったりな冷やし甘酒は最近、観光地だけでなく街中のカフェでも提供するところがある。

ちなみに私が東北に住んでいた頃、たまたまテレビで生放送のローカル番組を見ていたらdボタンによる視聴者アンケートをやっていて、お題が「夏に飲みたい冷たい飲み物」でした。

選択肢は「麦茶」、「スポーツドリンク」、「甘酒」、「アイスコーヒー」で、アンケート結果で1位だったのは想像通り麦茶だったのですが、なんと2位が甘酒でした。

そのくらい、東北地方にとっては身近な飲み物なのです。

古くから日本人の「夏」を演出してきた甘酒。

昔の人の知恵が詰まった夏のドリンク、甘酒。

8月も下旬に差し掛かって疲れが溜まるこの頃、「飲む点滴」の力を借りてみてはいかがでしょうか。