みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

露はどこから来るか —— 今日は二十四節気「白露」

昨日まで3日間、本来のブログテーマからちょっと脱線して、気象・防災に関する話をお届けしていました。
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予想外に多くの方に読んでいただけて、驚きました。

読んでくださる方が多ければよいというわけではありませんが、防災に関することを多くの方に知っていただけるのはとても嬉しいことなので、今後もまた必要なときには書いていきたいと思います。

 

さて、今日は二十四節気の1つ、「白露(はくろ)」

二十四節気は、中国から伝わった古い暦の考え方で、立春とか夏至とか馴染みのあるものから白露のようにあまり知られていないものまで、1年に24個ある季節の節目です。

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立秋を過ぎると暑中見舞いが残暑見舞いになるのは全国共有だが、地域によってはその残暑見舞いが「白露まで」とされているところも。

そのうち今日迎えた「白露」は、「草木に朝露が宿り始める頃」とされています。

そのくらい、朝晩の気温が下がる頃、という意味になりますが…、今夜は沖縄から東北の広い範囲で熱帯夜が予想されていて、なかなか季節は暦通りには進まないようです。

 

ところで、冷えた朝に草木に水滴がつく「露」という現象は、空気中の水蒸気が冷やされて水になり、その水滴が草や木の葉に付着したものです。

つまり、露のもとは最初から草木のすぐそばにあった水蒸気

ですが、昔の人はそんなこと、もちろん知りません

 

露がどこから来るのか…、とても不思議に思ったのでしょう。

出した結論が、「雨や雪と同じように、空から降りてくる」

ということで、「露がつく」ではなく「露が降りる」と表現するようになりました。

 

夜の間にいつの間にか降りているころから、露のことを「月の雫(しずく)」とも呼びます。

美しい日本語なので、和菓子や陶磁器にも「月の雫」と名付けられているものがありますね。

 

私が東北で見た一番美しい露は、田んぼに光る朝露。

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稲に張られたクモの巣に朝露が宿り、まるでレース模様みたいに美しい。(写真提供:大崎市)

田んぼに青々と育った稲にクモの巣が張りめぐらされ、そのクモの巣に朝露がびっしり宿るのです。

「えー、クモの巣!?」と思った方もいるかもしれませんが、クモは、稲にとっての天敵であるカメムシの仲間を食べてくれる大事な味方です。

 

田んぼにいっぱいクモの巣を張るほど元気なクモがたくさんいてくれると、農家の人はとても助かります

 

クモだけでなく、田んぼの稲は様々な動物たちと共生しながら育ちます。

東北ではそろそろ、田んぼの水が抜かれて、稲刈りに向けた準備が始まる季節。

このブログでは、東北の美味しいお米についても書いていきたいと思いますので、お楽しみに!