みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

伝承野菜を紐解く③ からどり芋 / むかご

このところ本業の原稿が立て込んていて(よくある、ゲラが赤字でいっぱいの状態)ブログの更新がゆっくりになってしまっていますが、どうぞごゆるりとお付き合いいただければ幸いです。

先日、お取り寄せ野菜第2弾感動をお伝えしたところですが、
megumin1120.hatenablog.com
今回の記事ではそのうち「からどり芋」「むかご」をご紹介します。

からどり芋は、山形県から秋田県の南部にかけての一部の地域に伝わる伝承野菜

f:id:megumin1120:20201121212103j:plain
片手からはみ出すくらいの大きさのある、からどり芋

私に野菜を送ってくださった山形県真室川町(まむろがわまち)の方は「からどり芋」と呼んでいますが、同じ山形県内でも庄内(北部の海沿い)では「からとり芋」と濁点なしで呼ばれます。
昔から畑の野菜の名前を紙に文字で書いて伝えてきたわけではありませんから、ちょっと地域が変われば呼び名が変わるのは当然と言えば当然のことです。

名前に「芋」と付くくらいですから、からどり芋は土の中にできます。
里芋の仲間ですが、子イモや孫イモを食べる里芋と違い、からどり芋は親芋を食べます。
地上に出てる部分は長い茎が成長して(芋ガラやずいき等と呼ばれます)、芋より早い時期に収穫され、アク抜きして煮物などにして食べます。

f:id:megumin1120:20201121212701j:plain
芋部分の上端は年輪のようになっていて、この上に「芋茎(ずいき)」が伸びる

からどり芋のおすすめ調理方法は、なんと言っても煮物。
からどり芋の優しい風味を最大限活かせます。
里芋よりぬめりが少ないので皮が剥きやすく、煮崩れしにくくて扱いやすいのも嬉しいところ。

f:id:megumin1120:20201121212528j:plain
からどり芋を切った断面は、とってもなめらか。

味も里芋に似ながらも、里芋ほど主張しない味で、とにかく優しい。
食感もほっくりさっくり、癒やされる心地です。

f:id:megumin1120:20201121212342j:plain
どこまでも優しく美味しいからどり芋の煮物。冷凍保存もできる。

送ってくださった農家の方が、伝承野菜の中でも特に好きな野菜、絶対に失くしたくない野菜だと熱く語っていらっしゃった理由が、よくわかります。

もう一つ一緒にご紹介したいのが、むかご。
これは和食処や温泉旅館などで出されることも多いのでご存知の方も多いと思います。

f:id:megumin1120:20201121214554j:plain
ころころとした見た目が可愛らしい山芋むかご。

主に山芋や自然薯の根にくっついて出来る小さな芋の赤ちゃんのようなもので、科学的には根の一部が肥大化したものと説明されます。
少し固めのさっくりした食感とあさっりした味で、山芋の体の一部なのでほんのり粘りはありますが、言われなければわからないくらい。

f:id:megumin1120:20201121211851j:plain
むかごのガリバタ炒めは、目から鱗の調理方法。

家庭ではむかごごはんが定番ですが、今回はネットで見つけた「ガリバタ炒め」というレシピが魅力的すぎて作ってみました!
これは箸が止まらない…、ご飯もお酒も進む魔法のおかずです。

四季それぞれの恵みが凝縮された美味しいお野菜たち。
今回もごちそうさまです。
引き続き、他のお野菜も順次ご紹介してまいります!