みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

伝承野菜を紐解く⑤ 雪割菜 / うるい

山形県真室川町(まむろがわまち)から不定期にお取り寄せしている伝承野菜季節の野菜

一般にはあまり知られていないお野菜たちの魅力をマイペースにお伝えしていますが、今回は「雪割菜」「うるい」です!

※過去の伝承野菜記事はこちらから 

伝承野菜を紐解く① 七夕白ささぎ / 三次郎茄子

元祖エディブルフラワー!「もってのほか」美味しい山形の食用菊

伝承野菜を紐解く② カラフルにんじん / 白丸オクラ

伝承野菜を紐解く③ からどり芋 / むかご

伝承野菜を紐解く④ おかのり / 秘伝枝豆

 

雪割菜は、山形県の在来種の野菜。

真室川町のある地区で細々と栽培されていたものが、現在は他の地区にも共有され、伝統を途切れさせぬよう大事に栽培されています。

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見た目は菜の花か、カブの葉っぱみたいな雪割菜。

雪が解けて最初に生えると言われますが、真室川で雪が解けるのはまだまだ先なので、今の時期に出荷されるのはハウス栽培のものです(連休明けから路地ものが手に入るそうです)。

春先の野菜にして珍しく甘みが強いのが特徴。

見た目は菜の花に近いですが、甘さはほうれん草と同じか、さらに甘いくらいです。

江戸東京野菜の「のらぼう菜」に似ていると言われることもあります。

この甘みを最大限生かすには、おひたしでいただくの一番!

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シンプルなおひたしが一番美味しい。

今回、雪割菜をたくさん送っていただいたので、他にもナムルなど試してみましたが、やっぱりおひたしが一番美味でした。

お醤油か白だしを少しかけるだけで(むしろ、かけなくても十分かも)、いくらでも食べられてしまうくらい、美味しかったです。

 

そして今回もう一つご紹介するのは、うるい

「山カンピョウ」や「ギンボ」と呼ばれることもありますが、正式には「オオバギボウシ」と言います。

春に生える山菜の一つで、こちらも今の時期はまだハウス栽培ものが中心です。

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日光を当てないようにして育てられた色白のうるい「雪うるい」

自然界では北海道から本州の広い範囲で、湿気の多い山地や草原を中心に分布する山菜で、古くから日本人に親しまれてきた食材です。

通常はもっと緑色の強いものが多いですが、こちらは「雪うるい」と言って、日光を当てないようにして育てられたもの。

アスパラガスで言うところの「ホワイトアスパラ」みたいな感じです。

うるいの特徴は、ほんのり粘り気のある食感と、かすかな苦み甘み

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さっと茹でて味噌マヨネーズや酢味噌をつけていただくのが美味しい。もちろんナムルや梅和えも合う。

それ自体の味はあまり濃くないので、味噌のような主張の強い調味料との相性が良いです。

鷹の爪などの香辛料や、梅肉などの酸味や香りの強い食材とも合います。

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(左)鷹の爪の辛味を効かせたナムル、(右)梅和え

ちなみに色々調べてみたら、和食だけでなく洋の料理にも合うらしく、伝統的な山菜ながら活躍の幅が広いのも特徴です。

 

見て、食べて、調べて楽しい東北の食材たち。

そのほかのお野菜についてもまた随時記事にしていきますので、どうぞお楽しみに!