みちなるみちのく

東北180市町村を回った筆者が、あなたの知らない東北(みちのく)をご紹介します。

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みちのく歴史・文化 > みちのく歴史・文化

今にも湯婆婆が出てきそう!宮沢賢治ゆかりの湯・日本一深い岩風呂のある藤三旅館(岩手・花巻)

この場所を見て、「どこかに似てる!」と思いませんか? (岩手県花巻市にある藤三旅館。写真リンク元:楽天トラベル) 誰も行ったことはないはずなのに、日本人の多くが思い出せる、そんな場所。 そう、「千と千尋の神隠し」に出てくる湯屋「油屋」にそっく…

牛肉より美味い!身も心も温まる魅惑の熊鍋

今週のお題「急に寒いやん」ですが、急に寒くなって食べたくなるのが、鍋。 中でも私の心をつかんで離さないのが、熊鍋です。 福島県桧枝岐村の旅館「ひのえまた」でいただいた熊鍋。熊肉が見えづらいので、お肉は次の写真以降でご覧を! 熊鍋、つまり熊肉(…

伝承野菜を紐解く② カラフルにんじん / 白丸オクラ

シリーズでお伝えすることにしていた伝承野菜の記事ですが、第1回からだいぶ間が空いてしまいました。 山形県の内陸部にある真室川町(まむろがわまち)からお取り寄せした18種類の野菜の中から順次ご紹介していくシリーズ。 megumin1120.hatenablog.com 前…

元祖エディブルフラワー!「もってのほか」美味しい山形の食用菊

秋になると東北各地のスーパーの野菜売り場に並び始めるのが「菊」です。 住んだことがないと一瞬意味がわからないと思いますが、山形県を中心とした地域では菊を食べる習慣があります。 菊と言っても食用菊で、しかも食用菊と言ってもお刺身に添える小さい…

伝承野菜を紐解く① 七夕白ささぎ / 三次郎茄子

先日、山形県の農家さんから伝承野菜をお取り寄せして、 megumin1120.hatenablog.com ざっくりとしかご紹介していなかったのですが、ようやくじっくり解説する時間が取れそうなので、今週からちょこちょこお野菜の記事を挟んでいきたいと思います。 今日まず…

10月8日は「はらこめしの日」 贅沢すぎる宮城の郷土料理を召し上がれ!

今年も始まっています! 食いしん坊の私が毎年ものすごーく楽しみにしている季節、「はらこめし」シーズン。 宮城の郷土料理「はらこめし」。お腹にたっぷり卵を持った鮭が遡上する秋の贅沢。 仙台に住んでいた頃、「冷やし中華、始めました」よりもわくわく…

念願のお取り寄せ!幸せ色の伝承野菜たち(山形・真室川町)

やっと手に入れました! 念願のお野菜です!! 我が家に届いた超カラフルな野菜たち。全部で18種類! かなり以前から頼んでみたかったのですが、ばたばたしていてタイミングを逃し続けていて、ようやく今回注文することができました。 山形県の真室川町(ま…

独自すぎる文化が発達 今日は一年で一番月が美しい十五夜

今日10月1日は、古くから一年で一番月が美しいとされてきた旧暦8月15日。 十五夜または中秋の名月と呼ばれ、平安時代から月を愛でる風習が続いています。 10月1日の月の位置(国立天文台HPより)。なお、旧暦では必ず十五夜は満月だったが、今は満月になると…

ふわもち新食感!マタギのおやつ ケンミンSHOW 極上グルメ2位に輝いた「バター餅」(秋田)

今週は、今週のお題「好きなおやつ」に合わせて東北のおやつをご紹介していますが、 megumin1120.hatenablog.com 今日は昨日の記事とは打って変わって…マタギのおやつ、「バター餅」です!! 主に秋田県内で売っている「バター餅」。今はネット通販や全国各…

昔話のふるさと岩手に今も生きる座敷わらし 金田一温泉・緑風荘(岩手)

昔話の中には東北が起源となっているものが数多くあり、たとえば「天狗の羽うちわ」や「ねずみの相撲」などは(もちろん諸説あるものの)東北地方の話だとされています。 中でもよく知られているのが、座敷わらしの物語。 今の岩手県内に伝わる民話が起源と…

どんな時も芋に恋して 今年はドライブスルーで!日本一の芋煮会

ようやく東京でも秋の風を感じられるようになったこの頃。 日々の気温変化が大きかったり、雨の日が増えたりすると、今まさに季節の変わり目にいるんだというのを実感します。 宮城と山形では、秋に欠かせない楽しみがあります。 それは、芋煮。 芋煮がない…

保存食レパートリー最強の東北には、ごはんのお供がありすぎる②

昨日から、今週のお題「ごはんのお供」に合わせて、東北各地の個性的なお漬物をご紹介しています。 megumin1120.hatenablog.com 今日も「ぐるたび」の東北漬物ランキングに合わせて、偶数番目のお漬物を私なりに紹介していきます。 皆さんの故郷にもありそう…

保存食レパートリー最強の東北には、ごはんのお供がありすぎる①

そろそろ東北の新米の話題を…と思っていたところへ、なんと! 今週のお題「ごはんのお供」になっているではありませんか(笑) 順番が逆な気もしますが、全国的に新米が出回るまでにはもう少し時間がかかりますし、せっかくなのでお米の前に「ごはんのお供」の…

夏と冬で揃う「日本一」の大わらじ —— 福島わらじまつり② 一揃いの伝統を守るために

昨日・今日の連載で、東北の夏祭りシリーズ最終章・福島わらじまつりをお届けしています。 約2千束の稲わらを使って作られる大わらじは「日本一」の大きさと言われる。 なお、一般の参加者を受け入れなかった今年の神事の様子もお伝えするために、昨日・今日…

夏と冬で揃う「日本一」の大わらじ —— 福島わらじまつり① あまりにも大きすぎる!

今月は、2020年は中止となってしまった東北各地の夏祭りについて、今だからこそ知ってもらいたい、そして来年以降はぜひ現地を訪れてもらいたい、という思いを込めて、シリーズでお伝えしています。 (昨日までの記事はこちら→青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり…

400年愛される絢爛豪華な七夕 —— 仙台七夕まつり③ "紙"に込めた思い

一昨日から、東北三大祭りの1つである仙台七夕まつりを連載でご紹介しています。 2020年は中止になってしまったものの、その魅力を多くの人に知ってもらいたくて、旧暦7月7日(暦では伝統的七夕と呼びます)に当たる一昨日に連載スタート。 今日はその最終回…

400年愛される絢爛豪華な七夕 —— 仙台七夕まつり② 長い長い歴史

昨日から連載でお伝えしている仙台七夕まつり。 仙台七夕まつりは、地元の商店や企業が数か月かけて製作した繊細かつ豪華な約3000本の笹飾りが全国から約200万人を引き寄せる、東北三大祭りの1つです。 昨日の記事ではその笹飾りの魅力について語りましたが…

400年愛される絢爛豪華な七夕 —— 仙台七夕まつり① 美しすぎる笹飾りたち

生きた伝統であり続ける東北の夏祭りをご紹介するシリーズ、今日からは仙台七夕まつりを特集します。 (昨日までの記事はこちら→青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、盛岡さんさ踊り、山形花笠まつり) 仙台七夕まつりと言えば、絢爛豪華な笹飾り。 繊細かつ豪華…

誇りの花・紅花とともに舞う —— 山形花笠まつり② 編み込まれた歴史

あまりにも暑すぎる毎日ですが、例年であれば東北は夏祭りによってもっとアツくなっていたはず…! ということで、2020年は中止となってしまった東北各地の夏祭りたちをご紹介するシリーズ。 昨日・今日は、夏の山形を威勢よく盛り上げる山形花笠まつりについ…

誇りの花・紅花とともに舞う —— 山形花笠まつり① 始まりは土搗き!?

東北の主要な夏祭りを紹介していくシリーズ、今回からは山形花笠まつりです。 (昨日までの記事はこちら→青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、盛岡さんさ踊り) 衣装は参加団体ごとに様々だが、紅花をあしらった花笠は共通。 例年8月5日から7日の3日間、山形を象…

"美"が舞う宵の口 —— 盛岡さんさ踊り② 新しき中にも伝統あり

昨日・今日の2日にわたって、盛岡の夏を彩る盛岡さんさ踊りを特集しています。 (ほかの夏祭りシリーズについては、一昨日以前の記事をご参照ください。→青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり) 昨日の記事で、盛岡さんさ踊りは踊り手や太鼓、笛など3万人以上が盛岡…

"美"が舞う宵の口 —— 盛岡さんさ踊り① 魅せる踊り、加わる踊り

私が大好きでたまらない東北の夏祭りを順にご紹介していくシリーズ、今週は青森ねぶた祭り、秋田竿燈まつりに続いて、今日から盛岡さんさ踊りを連載でお伝えします。 盛岡さんさ踊りは、約2万人の踊り手と1万数千個の太鼓、それに約1500本の笛が盛岡市の中央…

輝く"稲穂"が闇夜を照らす —— 秋田竿燈まつり② 昼と夜の魅力

昨日・今日の連載でお伝えしている秋田竿燈まつり。 【昨日の記事の内容】 1.秋田竿燈まつりの黎明 2.米どころで発展した祭りの現在 megumin1120.hatenablog.com 本日の記事では、 3.昼と夜の魅力 についてお伝えします! 3.昼と夜の魅力 昨日の記事…

輝く"稲穂"が闇夜を照らす —— 秋田竿燈まつり① 黎明期~現在

2020年は中止になってしまった東北の夏祭りたちをご紹介するシリーズ。 昨日まで4日にわたって青森ねぶた祭を特集してきましたが、今日からは秋田竿燈まつりです! 約10,000個の提灯が夜の闇を照らす。竿燈の高さは10メートルを超えるものも。 稲穂のように…

夏の夜に舞う圧倒的あでやかさ —— 青森ねぶた祭④ 来年以降に向けて

東北が誇る祭りの1つ、青森ねぶた祭(例年8月2日~8月7日)。 今年2020年は中止となった祭りの魅力をお伝えするために、今日まで連載で記事を書いてきました。 megumin1120.hatenablog.com megumin1120.hatenablog.com megumin1120.hatenablog.com 今日はそ…

夏の夜に舞う圧倒的あでやかさ —— 青森ねぶた祭③ いつでも祭を体感!ワ・ラッセ

前々回の記事から、東北三大祭りの一角を担う青森ねぶた祭の魅力について、連載でお伝えしています。今日はその3回目です。 ------------------------------------------------ 【前々回】1.青森ねぶた祭とは…その起源と現在 megumin1120.hatenablog.com …

夏の夜に舞う圧倒的あでやかさ —— 青森ねぶた祭② 「ねぶた」の魅力

前回の記事から連載で、青森ねぶた祭の魅力についてお伝えしています。 megumin1120.hatenablog.com 【前回の内容】 1.青森ねぶた祭とは…その起源と現在 【今回の内容】 2.「ねぶた」の魅力 【次回の内容】 3.いつでも祭を体感!ワ・ラッセ 【次々回の…

夏の夜に舞う圧倒的あでやかさ —— 青森ねぶた祭① その起源と現在

今日から4回に分けて、東北が誇る夏祭りの1つ、青森ねぶた祭についてお伝えします。 夜空をみはるかす「ねぶた」。高さ4~5メートルほどのものが多い。 職人の魂を生き移したかのような勇壮で巨大なねぶた、力強くも華やかなお囃子、そして膨大なエネルギー…

褪せない夏、終わらない夏 —— 東北の祭りを追いかけて

東北が一番熱く輝く瞬間、それは各地に受け継がれる夏祭りだと思っています。 みちのくの魂と伝統がぎゅっと凝縮された数日間。 祭りが無ければ夏は始まらないし、終わらない。 実は、東北では「夏」を感じる期間が短いのです。 公立小中学校の夏休みも例年…

山形の家庭の常備菜「だし」で暑い夏を乗り切る!

「暑い」とつぶやく体力すら奪われそうな、体にこたえる暑さが続いています。 梅雨明けした途端に襲ってきた炎暑に、皆さま体調を崩していないでしょうか。 今日ご紹介するのは、山形の家庭で夏に大活躍する「だし」と呼ばれる郷土料理です。 爽やかな香りと…